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「つまらないと言われたインパクも変わってきた」荒俣宏氏――インパク第2四半期表彰式

2001年07月31日 20時21分更新

文● 編集部 中西祥智

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インターネット上の博覧会“インパク―楽網楽座”の第2四半期賞の表彰式が31日、総務省大臣官房 新千年紀記念行事推進室の主催で開催された。

インパク第2四半期表彰式
インパク第2四半期表彰式の記念撮影。前列中央が竹中平蔵新千年紀記念行事担当大臣

第2四半期賞は、4月1日から6月30日の期間内で、インパクに参加しているパビリオンの中から、優れたものを審査委員が選考して表彰するもの。

今回、新千年紀記念行事担当大臣賞を受賞したのは、国土交通省中部地方整備局沼津工事事務所の“狩野川総合情報オフィシャルサイト”だった。

“狩野川総合情報オフィシャルサイト”
“狩野川総合情報オフィシャルサイト”

“狩野川総合情報オフィシャルサイト”は、沼津工事事務所が管理する狩野川について、さまざまな情報を提供する。また、狩野川には柿田川という川が流れ込んでおり、環境庁の“名水百選”にも選ばれているその柿田川にウェブカメラを1台設置して、24時間川の中の映像を配信している(※1)。

※1 ただし、夜間は何も見えない。これは、生態系に影響を与えないよう、照明などは使用していないため。

国土交通省中部地方整備局沼津工事事務所の清水裕氏国土交通省中部地方整備局沼津工事事務所の清水裕氏

国土交通省中部地方整備局沼津工事事務所の清水裕氏は、狩野川および柿田川流域の環境保護を、NPO“柿田川みどりのトラスト”などと協力して行なっていることを挙げ、「地域住民やNPOと協力してやっていくのが、今後の行政の方向性だ」と語った。そして、その第1ステップとして、“狩野川総合情報オフィシャルサイト”で狩野川・柿田川のことを知ってもらい、「人々に問題意識を持ってほしい」と述べた。

そのほかの賞を受賞したパビリオンを、以下列挙する。

新千年紀記念行事懇話会座長賞

“J-PHONE SKY Pavilion”……J-フォングループ
“もういちど東京をつくろう Mid-Tokyo Maps”……森ビル(株)

アクセス賞 IPアドレス部門

第1位 “NHKみんなのふれi塾”……日本放送協会
第2位 “地域文化のふれあい/妖精妖怪わいわいランド”……東日本電信電話(株)
第3位 “インターネットも、楽しくなければテレビじゃない! ―秘密倶楽部 o-daiba.com―”……(株)フジテレビジョン
第4位 “クルマ、夢と出逢いを語るもの”……トヨタ自動車(株)
第5位 “健康スポーツとスポーツコミュニティ”……ミズノ(株)

アクセス賞 バナーヒット部門

第1位 “クルマ、夢と出逢いを語るもの”……トヨタ自動車(株)
第2位 “私の見つけた音、風景、自然~伝わる、つながる、私の感動”……エヌ・ティ・ティ・ドコモグループ
第3位 “地域文化のふれあい/妖精妖怪わいわいランド”……東日本電信電話(株)
第4位 “J-PHONE SKY Pavilion”……J-フォングループ
第5位 “NHKみんなのふれi塾”……日本放送協会

分野賞

エンターテンメント賞
“e-Photo 日本を写そう”……富士写真フイルム(株)
社会貢献賞
“人類博物館―500万年進化の旅”……埼玉県
“トキ:共生の道はあるか”……創造衆「さろん・もん」
“安田火災・エコクラシー(エコロジーな暮らしを考える)”……安田火災海上保険(株)
デザイン賞
“「源氏物語パビリオン」―語り継がれた一千年”……京都府
アイデア賞
“ようこそ、液晶世紀へ! 未来くんの20XX年”……シャープ(株)
“1日1プリン”……ぷりん友の会
“ドリーム・コミュニティ「D-City」―仮想都市での人と経済の活動シミュレーション”……大和証券グループ
技術賞
“音の万華鏡”……(株)岐阜放送
“ライフ アンド マネー”……第一生命保険相互会社

編集長賞

4月 栗山英樹編集長
“アメリカ横断ウォーク2001”……(株)読売新聞社
5月 田口ランディ編集長
“奈良発、研究の森―Q あんど A―”……「奈良発、研究の森」実行委員会
6月 中村勘九郎編集長
“くいだおれ大阪どっとこむ”……大阪市

国際賞

“アニメでエネルギーと環境を考える「アニメガス科学館」”……大阪ガス(株)
“狩野川総合情報オフィシャルサイト”……国土交通省中部地方整備局沼津工事事務所
“―コンピュータ・グラフィックスで巡る―古代文明都市 バーチャルトリップ”……大成建設(株)
“ミレニアム俳句―松尾芭蕉の世界”……三重県

審査委員特別賞

“σ(^○^)のイベントブースビルダー入門”……SIG建築ワンダーランド
“もういちど東京をつくろう Mid-Tokyo Maps”……森ビル(株)

優秀投書・投画作品賞

高橋勝美さん“懐かしの木造校舎、そして廃校まで……”

優秀パビリオン賞

“あなたが主役! 乃村工藝社ディスプレイの世界”……(株)乃村工藝社
“「らしさ/マイ・ビューティを探そう」パビリオン”……らしさ・ドット・コム(株)

企業名・商品名を出すことは許可されなかった

荒俣宏インパク編集長は「これまで、インパクはつまらないと言われてきたが、最近になって変わってきた」と語る。荒俣氏によると、インパクの企画当初はいかにも「政府の、お役所のやるプロジェクト」という感じで、法律・規制でがんじがらめになっており、また前例にないことは一切行なえなかった。実際、最初はパビリオンに企業名・商品名を出すのは、一切許可しないというのが政府側の方針だったという。

荒俣宏インパク編集長荒俣宏インパク編集長

しかし、最近では自由参加のパビリオンにも優れたものが現われ、個人・民間側の努力が政府側の姿勢にも変化をもたらし、風通しがよくなってきたという。荒俣氏は「Flashを多用した、大企業の重い広告サイトばかりではつまらない。だが、インタラクティブなサイト、双方向なパビリオンが増えてくれば、もっと面白くなる」とし、残る5ヵ月でそういったパビリオンが増えてくれることを望むとした。

7月31日現在で、インパクに参加しているパビリオンの数は458サイト、そのうち自由参加パビリオンは252サイトに上る。

なぜかトキの……
なぜかトキの着ぐるみが、受賞者席に平然と座っていた
トキも受賞した
トキも受賞した。だが、決しておちゃらけたものではなく、“トキ:共生の道はあるか”というまじめなパビリオンの受賞だった

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