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マイクロソフト、“Meltdown Tokyo 2001”で『DirectX 8.1』の概要を説明

2001年07月30日 19時35分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は30日、パソコンゲーム開発者向けのカンファレンス“Meltdown Tokyo 2001”を都内で開催、Windows XPに実装される『DirectX 8.1』の概要説明を中心とした講演が行なわれた。

DirectXチーム
マイクロソフトDirectXチーム。左から5番目がWindowsのグラフィックスとゲームテクノロジーを担当するChanning Verbeck氏

DirectX 8.1は、既存のDirectX 8.0にいくつかの機能を加えたもので、今秋リリースのWindows XPには、このDirectX 8.1が統合されている。

DirectX 8.1のグラフィックス機能である『Direct3D 8.1』は、Windows XPのカーネルコンポーネントを改善したことでパフォーマンスが向上し、Windows 9xとほぼ同等になったという。グラフィックスアーキテクチャーはDirectX 8.0と基本的には同じだが、ピクセルシェーダが更新され、テクスチャーも種類が増えている。頂点シェーダの変更はないが、サポートが広範になっている。

ピクセルシェーダは、3つのモデルが追加され、PS1.1、1.2、1.3、1.4の4モデルとなった。これらはハードウェアに幅広く対応するため、論理ステップごとに分割されている。PS1.2は、PS1.1に4つの新命令(“texreg2rgb”“texdp3”“texdp3tex”“texm3x3”)と、2つの新算術操作を追加したもの。PS1.3は、PS1.2に“texm3x2depth”命令を追加したもの。PS1.4はDirect X 9.0へのステップとなるもので、従来のシェーダより命令とテクスチャーの数が多くなっている。

Nパッチのスムージングアルゴリズムも改善され、法線によって定義された頂点で接平面を使用する3次ベジェサーフェスの生成が可能となる。これは既存のすべての三角形プリミティブタイプに対応しているが、将来的には四角形プリミティブにも対応可能という。
DirectX 8.1のSDKは、Windows XP 英語版のリリース後、しばらくしてから出荷される。DirectX 8.1 SDKは、グラフィックスやネットワーク機能、入力デバイスに関する強化がなされているという。ただし、Windows 95はサポートされない。なお、DirectXの次期バージョン(9.0)は2002年夏にリリース予定という。

また同社は、Windows XP互換のアプリケーションの要件として、アプリケーション側でWindowsのバージョンチェックを行なうこと、Windows XPの機能のひとつである簡易ユーザー切り替えをサポートすること、新しい表示スタイル(アイコンのサイズや色、パースペクティブ)をサポートすることなどをあげている。

また、問題の起こりやすいインストール/アンインストールについては、アカウントをパーミション管理が重要だとし、Windowsのファイル保護機能で保護されているファイルの入れ替えをしないこと、自社固有ファイル以外の共有ファイルを古いバージョンで上書きしないこと、アプリケーションは“Program Files”フォルダにインストールし、“All User”のインストールをサポートすることなどを注意点としてあげている。

さらに、Windows XPは、“Designed for Windows XPロゴプログラム”に合格していないデバイスドライバーをインストールしようとすると警告ダイアログボックスを表示するようになっているため、同社は開発者たちにロゴプログラムに合格したドライバーを利用するよう呼びかけている。

米マイクロソフト社Windows Desktop DivisionのChanning Verbeck(チャニング・バーベック)氏は「Windows XPの目標は、エンドユーザーの体験をより良いものにすること。ユーザーがゲームを簡単にプレイできるようにしたい。エンドユーザーのマシン環境はすべて同じではない。CPUなどハードウェア構成が違うし、OSや各種ドライバーのバージョンも異なる。DirectXはそれらの異なる環境を幅広くサポートできる」

「DirectX 8.1はWindows 98からWindows XPまで対応可能。プログラム可能なシェーダを搭載し、各種入力デバイスやネットワーク機能をサポートする。Windows XPは安定性のある優れたゲームプラットフォーム。グラフィックスのパフォーマンスもこれまで以上だ。アプリケーションの互換性も強化されている」としている。

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