2001年3月に発売されたタカラの「PETIT SHOT(プチショット)」は、35万画素CMOSを撮像素子に搭載する低価格デジタルカメラだ。いわゆる“トイデジカメ”の中でも傑出したコンパクトな本体サイズは普段の携帯に便利なので、オモチャと割り切って使うのもおもしろいだろう。
タバコの箱よりも一回り小さい
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縦型の本体にはレンズと光学ファインダが装備されている。レンズ周囲の銀色のリング部が通常/マクロ切り換えレバーとなっている。 |
PETIT SHOTは、640×480ドットもしくは320×240ドットの静止画や動画(連写)を、内蔵の8MBメモリに高解像度で最大26枚、低解像度で最大107枚の記録が可能だ。このクラスの低価格デジタルカメラとしては明るいF2.6の固定焦点ガラスレンズ(4群4枚)を搭載する。レンズ周囲の銀色の部分がツマミになっており、マクロ撮影(10~15cm)と通常撮影(50cm~)を切り換えるようになっている。
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背面には7セグメント液晶を装備。上面のシャッターボタン以外はMODEボタンしかないというシンプル構造だ。 |
背面中央部のモードボタンを押せば電源ON、モードボタンを押すごとにモノクロ液晶に7セグメント表示でHr(高解像度)/Lr(低解像度)/St(セルフタイマ)/Ct(動画)/CL(メモリクリア)の5つ(実際にはすでにHr/Lrのどちらかのモードになっているので4つ)のメニューが順次表示され、シャッターボタンを押すことでモード/機能を決定する。電源OFFボタンはなく、無操作30秒で電源が切れる。なお、モードを選択しない状態では撮影可能枚数が表示されるが、液晶表示は2桁しかないため低解像度モード(最大107枚)で99枚以上撮影可能な場合は「99」と表示される。
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電池は単4×2本は側面から水平方向に挿入される。電池ボックスの上(写真では右)にあるのはUSBコネクタ。 |
動画撮影は静止画(640×480/320×240ドット)を連続して撮影するもので、シャッターを押している間はメモリ残量がなくなるまで撮影し続ける。内蔵メモリをフルに使うと640×480ドットであれば最大4秒(6.5コマ/秒)、320×240ドットならば最大14秒(7.5コマ/秒)の連写が可能になっており、PCに転送した後に付属ソフトを用いて動画ファイル(AVI形式)に変換する。
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コンパクトな本体は手の平に隠れるくらい小さい(だからといって不埒な用途には使わないように)。なお、シャッターを切る際にはピッという音がして、無音で操作することはできないようになっている。 |
