ソースネクスト(株)と米McAfee.com社は24日、都内で記者会見を開き、日本市場においてMcAfee.comのセキュリティーソフトの日本語版の独占販売契約を締結し、業務提携すると発表した。
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ソースネクストの社長とMcAfee.comのCEOが握手 |
今回の提携により、ソースネクストから、McAfee.comのセキュリティーソフトを9月に7製品、10月に4製品の販売を開始する。9月7日に発売するソフトは、ウイルス対策ソフト『マカフィー ウイルススキャン』(価格は7500円)、Palm OS用のウイルス対策ソフト『ウイルススキャンワイヤレス』(6800円)、ファイアーウォールソフト『マカフィー パーソナルファイアォール』(6800円)、ウイルススキャンとファイアーウォールをセットにした『マカフィーインターネットセキュリティ』(9800円)、『PGP』『ファーストエイド』『ウイルススキャン for Mac』の7製品。『PGP』『ファーストエイド』『ウイルススキャン for Mac』の3製品は現在ソースネクストで販売している商品のパッケージ変更となる。
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『マカフィー ウイルススキャン』 |
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『ウイルススキャンワイヤレス』 |
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『マカフィー パーソナルファイアウォール』 |
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『マカフィーインターネットセキュリティ』 |
また、10月4日に発売するソフトは、ユーザー名やクレジット番号などの情報がインターネット上に送信されるのを防いだり、サイトへのアクセスを制限する『マカフィープライバシーサービス』(6800円)、パソコン上の使用しないアプリケーションを圧縮し、ディスクスペースを大きくする『マカフィー アンインストーラ』(6800円)、『クイッククリーン』、『マカフィーオフィス』(価格未定)の4製品。
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『マカフィープライバシーサービス』 |
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『マカフィー アンインストーラ』 |
両社は、McAfee.comのセキュリティー技術と、ソースネクストの日本国内におけるマーケティング力をはじめ、電車の中吊りなどのプロモーション力、店頭スペース網、100万人の登録ユーザー資産などの販売力によってシナジー効果を生み、売上拡大を図っていくという。
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左からソースネクスト代表取締役社長 松田 憲幸氏、McAfee.com President&CEO Srivats Sampath氏、McAfee.com Vice President,Corprate Development Patti Dock氏 |
McAfee.comは現在米国において、インターネットを利用してASPサービスを提供している。ウェブを利用することにより常に更新でき、また、どこからでもアクセスできるようにすることで、セキュリティーサービスには最適であるとしている。そのほかのユーザーメリットとして、ダウロードに関しては、従来のexeファイルに比べサイズを10分の1以下にしたり、ウェブ上には常に最新のファイルのみを掲載したりするようになっている。ファイルサイズも28.8kbpsで7分程度の大きさにとどめるなど、日本でもまだ多いダイヤルアップユーザーに対して、オンラインアップデートを最適化したという。
今回ソースネクストから発売される製品はいずれも、店頭でもウェブからでも購入可能となっている。店頭から購入した場合もユーザー登録を行なうことによって、IDとパスワードが配布され、ウェブでのサービスが受けられる。従来のソフトのように購入してインストールしてサービスは終了というのではなく、インストール後もウェブからサービスを提供し、ユーザーのパソコンをマネジメントしていくという。ウェブでのアップデートの頻度は1週間に1回としているが、最近発生した“サーカム”“コードレート”といった新種のウイルスが発見されたような緊急の場合は例外として対応するという。また、製品購入後2年目以降は年間4980円で、ウェブ上でのアップデートのサービスなどを継続して受けられる。
両社では、セキュリティーはサーバー上で提供するよりも、ユーザーのデスクトップで提供するのが最適であるとし、オンラインアップデートの方式を採用したという。また、今回の業務提携の目標として、日本のセキュリティー市場でNO.1を目指していくとした。