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サンプルで見る、コンパクトデジタルカメラ頂上対決

サンプルで見る、コンパクトデジタルカメラ頂上対決

2001年07月26日 16時41分更新

文● 岡田清孝

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撮影サンプル(4)
夜景撮影編

 完全に日が暮れた時間帯での撮影。ライトアップされた建物や周辺のネオンサインと夜空の明度さ(ダイナミックレンジ)がどれだけ再現できているか、夜空の黒はしっかりしまっているかにポイントを置いて比較してみよう。またノイズが乗りやすい長時間露光での暗部の描写にも注目してみた。なお、夜景モードを持つ機種については、そちらのサンプルも掲載している。

サンプル画像は、各機種の最高解像度/最高品質で撮影したのち、Adobe Photoshopで横幅640ドットに統一してリサイズし、JPEGの最高画質(圧縮率最低)で保存したものです。

IXY DIGITAL 200

通常撮影

 建物が暗めに写り、夜空との境界線がわかりづらいにもかかわらず、ネオンが一部飛び気味になっている。ダイナミックレンジはさほど広くないようだ。露出はほぼ適正だが暗い印象の画像になってしまった。暗部にノイズはほとんどない。スローシャッターは最長1秒。

IXY DIGITAL 300

通常撮影

 IXY200とほぼ同じ画像に仕上がっている。長時間露光になればなるほどノイズは増えてくるが、シャッタースピードが1/6以上になると自動的にノイズリダクションが働くIXY DIGITALシリーズは、ノイズの少なさに関してはとても優秀だ。

Optio 330

通常撮影

 ほぼ適正の露出だが、ダイナミックレンジが狭いようで明部が飛び気味になってしまった。ただし、暗部のノイズはあまり目立たない。また最長15秒の長時間露出が行えるので、相当に暗い場所でも撮影が可能だ。

FinePix50i

通常撮影

 建物と夜空の境界線がはっきり出て、ネオンなどの明部も飛ぶことなく再現できている。ダイナミックレンジは広いようだ。ノイズも少なく露出もほぼ適正になっている。ただし、スローシャッターが1/4秒までと短いのは残念だ。

Cyber-shot DSC-P1

通常撮影
夜景モード(シャッター速度:1/4秒)

 オートでの撮影では暗部がツブレ気味になるが、明暗差は良く再現されている。ノイズもほとんど目立たない。夜景モードで撮影するほうが、オートで撮るより画質がシャープになるようだ。スローシャッターは2秒まで。

DSC-MZ1

通常撮影
夜景モード(シャッター速度:1/4秒)

 全体的な露出は暗めだが、ダイナミックレンジは広く明部はほとんど白飛びすることなく再現できている。夜景モードでも撮影してみたが、サンプルのように比較的明るい状況では差は出ないようだ。スローシャッターは最長16秒まで。

Digital Revio KD-300Z

通常撮影

 建物と夜空の明暗差がはっきりと再現されているが、一部白とびしている部分もある。-の露出補正を行えば、かなりキレイな夜景が撮影できるだろう。若干ノイズがでているのが残念だが、長時間露出が8秒まで可能なので、夜景撮影には有利だ。

Digital Revio KD-200Z

通常撮影
夜景モード(シャッター速度:1/2秒)

 通常のオートではスローシャッターが1/8秒までと短く、露出が暗くなってしまったので、夜景モードでも撮影してみた。この場合は最長2秒の露光が可能になる。ネオンなどの明部は飛び気味になってしまったが暗部はかなり細かいところまで再現できている。ノイズも少ない。

CAMEDIA C-1Zoom

通常撮影

 全体的に露出オーバー気味で、ネオンなどは完全に飛んでしまっている。スローシャッターは最長1/2秒だが、すでにノイズが目立ち始めている(撮影時のシャッター速度は1/6秒)。解像度が低いためか、全般にざらついた印象の画像になった。

QV-2400UX

通常撮影
夜景モード(シャッター速度:1/4秒)

 最長60秒までの長時間露光に加え、シャッターが開きっぱなしなる「バルブ撮影機能」まで搭載されているので、夜景撮影にはかなり有利だ。ダイナミックレンジも広くノイズも少ないので夜景撮影には向いている。

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