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NTT、存在がさりげなく伝わる“つながり感通信”の実証実験を開始

2001年07月23日 21時01分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)と西日本電信電話(株)の富山支店は23日、共同で“つながり感通信”の実証実験を富山県山田村を中心に7月下旬に開始すると発表した。実験期間は4ヵ月間。“つながり感通信”は、NTT生活環境研究所が提案している概念で、人の存在情報や環境情報などのコミュニケーションのメッセージとしては明示されない“手がかり情報”を常時通信しあうことで、離れている相手が身近に感じられ、安心感や幸福感の醸成が図られるというもの。

実験端末『FamilyPlanter』
実験端末『FamilyPlanter』

今回の実験では、離れて暮らしている家族を対象として、各家庭に実験端末『FamilyPlanter』を設置する。実験端末はその近くにいる人の存在情報を検知して、ネットワーク経由で遠隔地にいる家族側の実験端末に光や動きとして伝える。具体的には、実験端末に内蔵したセンサーが人の動きを感知し、その情報をサーバー経由であらかじめ設定した端末に送信、受信側は端末に内蔵したモーターやLEDにより光ファイバーを光らせ、回転させる。また、端末に触れると、それに応じて、相手側の端末で音が出るといった能動的な動作にも対応しているという。

インタビューやアンケート調査などの社会科学的アプローチにより、生活の質(Quality of life)に何がどのように影響を与えるかといったことも含め、“つながり感通信”の効果を検証し、併せてシステムとしての課題の抽出も行なうという。

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