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小学生向けポータルサイト“キッズgoo”がオープン

2001年07月23日 18時06分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)エヌ・ティ・ティ エックス(NTT-X)は23日、小学生向けポータルサイト“キッズgoo”を本日午前10時にオープンしたと発表した。

キッズgoo画面1
“キッズgoo”のトップページ画面。中央部が検索サービス“キッズgooサーチ”。AND検索をしやすいように、キーワード入力部が2つ用意されている。その下が“ジャンル別サーチ”

キッズgooは、同社が運営するポータルサイト“goo”のデータベース(4200万URL)をそのまま検索対象としながらも有害サイトを表示させないようにする子供用ウェブ検索サービス“キッズgooサーチ”と、パートナー各社が提供する子供向けコンテンツからなる小学生向けポータルサイト。メインターゲットは小学校高学年(4~6年生)で、小学校低学年(1~3年生)とその親をサブターゲットとしている。

キッズgooサーチは、有害サイトへのアクセスを最小限にするためのフィルタリング機能を搭載する。キーワード検索時に、同社が用意した“有害サイトリスト”“有害ワードリスト”“ホワイトサイトリスト”(有害ワードを含むが子供が閲覧しても問題がないと思われるサイトのリスト)を組み合わせてフィルタリングチェックを行ない、有害サイトは検索結果ページに表示しないようにする。

例えば、“下着”というキーワードで検索すると、下着のオンラインショップサイトなどを含めほとんどのサイトがキッズgooの運用基準を満たさないとして表示されないが、占いサイトである“下着占い”サイトは表示されるようになっている。

さらに、このフィルタリング機能は継続して働くため、検索結果ページに表示されたウェブサイトにジャンプした後、サイトの中の1ページやリンク先などに有害ページがあった場合も、そのページは表示しないようになっている。

また、漢字→ひらがな自動変換機能を搭載しており、キッズgoo画面上部にある“漢字レベル設定”で、すべての漢字または4年生以上の漢字をひらがなに変換するよう設定できる。変換方法は、“漢字をかなに替える”、“かなを()書きで表示する”“漢字の上にルビを付けて表示する”および漢字をそのまま表示するの4通りから選択可能。

さらに、検索ディレクトリーサービス“ジャンル別サーチ”も用意している。子供向けのウェブサイト1万2000件を、“とっておき”“ゲームとあそび”“スポーツとしゅみ”“世界と日本の社会”“いきものと科学”“アニメとマンガ”“タレントとテレビ番組”“コンピュータ”“学校生活と教科”“メディアとしんぶん”というカテゴリーで分類し、紹介している。

コンテンツは、年間を通じ時節にマッチした特集(イベント)コンテンツと、5つの常設コンテンツがある。オープン当初の特集コンテンツは“夏休み 自由研究プロジェクト2001”で、自由研究のテーマ探しや研究方法アドバイスなどを紹介する。

キッズgoo画面2
コンテンツページ“キッズgoo島”のトップ画面

常設コンテンツは、趣味やスポーツ関連情報を集めた“ワンパク島”、自然や科学に関する情報を紹介する“モノシリ島”、身の回りのものや社会で働く人たちについて紹介する“ヨノナカ島”、ゲーム情報や占い、CDランキングなどエンターテインメント情報を掲載する“アソビーノ島”、クイズや豆知識などを集めた“フシギー島”の5種類。

なお、今秋には子供が楽しみながら学べるコンテンツを集めた“マナビーノ島(仮)”、女の子向け情報を集めた“プリティ島(仮)”もオープンするという。

また同社は今後の予定として、今秋に会員制サービスとしてコミュニティーサービス“マイホーム”を開始、今冬には保護者向けコンテンツ提供も行なうとしている。

本日行なわれた説明会で、同社取締役の福原美三氏は、「教育現場へのインターネットの普及や、家庭への常時接続/広帯域接続の普及などから、今後子供やその親のインターネット利用は増加すると予想されるが、これまで子供たちが安心して楽しくアクセスできる環境が整っていなかった。特に子供からみるとインターネット上には有害情報が氾濫している。表現の自由は望ましいことだが、子供たちがある程度健全にインターネットを利用するためには安全なポータルサイトが必要だ」と語った。

福原取締役
NTT-X取締役の福原美三氏

なお、キッズgooのパートナーは以下の通り。

  • 特別協力:慶應義塾幼稚舎教諭/鈴木二正氏、金沢大学教育学部教育実践総合センター助教授/中川一史氏、ジャーナリスト(元NTTオープンラボ教育主任研究員)/野中ともよ氏
  • 制作協力/技術協力:イージャパン(株)、NTTアイティ(株)、(株)ガーラ、(株)デジターボ
  • コンテンツパートナー:(株)アスキー、(株)AG、NTT出版(株)、(株)オリコン、(株)学習研究社、(株)デジタルメディアファクトリー、(株)ペットペット、(株)ベルシステム24、(株)メディア工房、メディア・コンテンツ・プラン(株)

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