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LD-WL11/RTS

LD-WL11/RTS

2001年07月23日 18時07分更新

文● 山崎

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LD-WL11/RTS

エレコム

4万4800円

エレコムのネットワーク機器ブランド「Laneed」から発売された「LD-WL11/RTS」は、11Mbpsでの無線LANに対応した「Air@Hawk」シリーズのダイヤルアップルータだ。フロントパネルに装備する、8文字×5行表示の液晶ディスプレイと大型のジョグダイヤルにより、動作状態を一目で確認できるほか、PCに接続しなくても単体で本体機能を設定できるのが特徴である。

無線LANのローミングに対応したアクセスポイントとしても利用可能

U点、S/T点、アナログポート、Ethernetポート、USBポートなどのインターフェイス類はすべて背面に装備する。PCをUSBポートに接続すればLD-WL11/RTSをTAのように利用できるが、疑似LAN機能には対応していない。
 LD-WL11/RTSはINSネット64、128kbpsまでのデジタル専用線、およびOCNエコノミーに対応するダイヤルアップルータだ。本体には、電話回線を接続するためのU点、ほかのISDN機器を接続するためのS/T点、PCからTAとして利用するためのUSBポート、LAN側ポートして10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポートを1ポートのみ装備する。本体にはハブ機能を内蔵していないが、Ethernetポートは反転が可能なので、PCをダイレクトに接続するほか、ハブからのアップリンク接続も可能だ。LAN側のインターフェイスとして11Mbps対応の無線通信機能も内蔵している。無線LAN機能はほかのAir@Hawkシリーズ製品と共通で、IEEE802.11bに準拠する。伝送方式は直接拡散のスペクトラム拡散方式を採用しており、最大伝送距離は11Mbps通信時で屋内約30m、屋外では約70mを実現している。多くの無線LAN製品同様に、一般的な家庭での使用であれば問題なく通信が可能なスペックだ。通信の秘匿性を確保するセキュリティ機能は、ESS IDによる端末識別と40bitのWEPによる暗号化、MACアドレスフィルタリングの3種類をサポートし、不正アクセスや盗聴に対応している。



ISDNの極性反転、DSUの切り離しなどは電池ボックス内のスイッチで行う。停電時でも6本の単3アルカリ乾電池により、TEL1ポートを使って連続1時間の通話が行える。
 初期導入では、PC側のネットワーク設定を自動で行うユーティリティなどは付属しないためユーザーで行うことになるが、LD-WL11/RTSがDHCPサーバ機能を搭載しているので、ネットワークカードを正しくインストールできれば、特にネットワークに関する知識は必要としない。接続設定に関しては、ダイヤルアップ接続あるいはフレッツ・ISDNを利用する場合はユーティリティソフトの「簡単接続設定ウィザード」で行える。ウィザードはCD-ROMから直接実行できるのでPCにソフトをインストールする手間をかけず、アクセスポイントの電話番号やユーザーIDとパスワードなどを指示に従って入力していくだけで利用可能となる。またネットワーク経由でLD-WL11/RTSにアクセスして、Webブラウザをインターフェイスにさまざまな本体機能を設定できる“ブラウザ設定”も可能なので、ダイヤルアップルータを使ったことのあるユーザーならこちらを利用すればいいだろう。そのほか、メニューから目的の項目を見つけてフォームを埋めていくよりも、コマンドラインから設定するほうがやりやすいというユーザー向けに、ターミナルソフトを使った“telnetによる設定”も可能だ。

 Webブラウザでの設定メニューはフレームを使っており、左サイドに「回線と接続」「本体設定と管理」などの大分類されたメニュー項目が並び、選択した項目のサブメニューがその下に一覧表示される。右側のフレームには選択したサブメニューの設定内容が表示される。基本的にメニューは2階層までと浅く、サブメニューを含めたメニュー全体の一覧性が高いので、目的の項目を容易に見つけることができる。



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