そのほかの会場の様子を、写真で紹介する。ちょうど連休、そして夏休みということもあって、会場内には子供たちの声が充満していた。
ここでも『AIBO』は大人気だった |
カメラを近づけると、目が赤く光った。怒ったのだろうか |
(株)バンダイの『BN-1 わがままカプリロ』。女の子たちが欲しそうに押さえつけていた |
トホホな顔の『BN-1 わがままカプリロ』。子供たちに叩かれすぎたのであろうか。ちなみに『BN-1』は、現在までに3000台弱を販売したという。5万円という価格もあり、子供のおもちゃというよりは大人が遊んでいるとか |
『学天則』の模型。俳優の故西村晃氏(水戸黄門で有名)の父、西村真琴博士が昭和3年(1928年)に製作したロボット。左手のランプが光り、やさしく微笑み、右手のペンで字を書いたという。体内にはゴム管が張り巡らされており、これに圧搾空気を送ることでスムーズに動作した。実物は、残念ながら行方不明 |
からくり人形を見つめる子供たち。真剣なまなざしだ |
江戸時代のからくり人形ではなく、それに似せて雇用・能力開発機構の近畿職業能力開発大学校のみなさんが作ったロボットだった |
ワークショップでロボットキットを組み立てる子供たち。一応、1時間で組み立てて1時間遊ぶことになっているが、2時間経っても組み立てられない子供もいるという |
ロボカップのデモンストレーション。ピンクと水色の2チームが争ったが、ピンクのロボットはキーパー以外動こうともせず、水色の圧勝に終わった。ロボフェスタ関西実行委員会幹事長の浅田稔大阪大学大学院工学研究課教授は「チームワークのかけらもない」と笑った |
こちらは『AIBO』によるロボカップ。ボールに全員が集まって身動きが取れなくなり、1点も入らなかった |
“ロボフェスタ2001関西”の会場内に響き渡る子供たちの歓声を聞いている限りでは、ロボットと人とのコミュニケーションは、うまくいっているように感じられた。
しかし、ひとつ気になったのは、各企業の担当者に将来の目標を聞くと「介護・福祉などで人間の役に立てば」という答えが多く返ってきたことだ。それだけ実用レベルに近づいている証拠なのかもしれないが、あらかじめ最終目的が設定されている研究というのでは、なかなか革命的なアイデアは産まれないのではないだろうか。
まだロボット開発の黎明期の現在では、必ずしも実用的である必要はない。夢のある、遊び心あふれるロボットを、見てみたいと思う。