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ルーセント、中小規模拠点向けルーター『Access Point 300』などを発表

2001年07月19日 12時31分更新

文● 編集部 中西祥智

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日本ルーセント・テクノロジー(株)は18日、VPNソリューション製品群として、中小規模の拠点向けルーター『Access Point 300』などの新製品を発表した。

『Access Point 300』
『Access Point 300』

『Access Point 300』は、CBQ(Class-Based Queuing)によって帯域幅管理が行なえるルーター。CBQは、トラフィックをクラス分けし、それぞれのクラスについて帯域幅を保証する。ほかのクラスの帯域に余裕があれば、帯域幅を借りて一時的に大きな帯域を確保することも可能だという。

スループットは約50Mbps、最大500のIPSecトンネリングが可能。3DES暗号化パケット転送を行なった場合のスループットは、約5Mbps。サポートするプロトコルは、ルーティングがIP、RIP、RIP-2など、VPNトンネリングではIPSec、L2TPなど、WAN側のプロトコルはフレームリレー、PPP、Multilink PPPとなっている。PPPoEには9月に対応する予定。

また、VPN管理ソフトウェア『Access Point QVPN Builder』によって、VPNのポリシー、『Access Point』シリーズの各機能や各種設定を集中して管理することが可能。

モデルは5モデル用意し、10/100BASE-TXを2ポート実装するほかは、モデルによってISDN(S/T、U)、T1/E1、MSSI(V.35またはX.21)のポートを装備する。8月13日に発売する予定で、価格はオープンプライス。『QVPN Builder』は8月1日に発売する。

『VPN Firewall Brick』シリーズとして『VPN Firewall Brick 20』、『同80』、『同201』の3製品も発表した。

『VPN Firewall Brick 201』
『VPN Firewall Brick 201』

『VPN Firewall Brick 201』は、大規模オフィス向けのファイアーウォールで、スループットは125Mbps(3DES暗号化時90Mbps)。ブリッジとして動作することで、既存のネットワーク環境に変更を加えることなく導入できるという。最大で3000のIPSecトンネリングを同時に行なえる。また、外部から“ping”や“tracert”、“telnet”などのコマンドでアクセスしても見えないという。

Pentium II-400MHzおよび64MBのメモリー、4ポートの10/100BASE-TXを搭載。H.323仕様全体をサポートしているため、VoIPのセキュリティーも強化できる。中小規模オフィス向け『VPN Firewall Brick 80』は32MBのメモリーを搭載して60Mbpsのスループット(3DES暗号化時8Mbps)を、SOHO向け『VPN Firewall Brick 20』は20MBのメモリーを搭載して20Mbps(3DES暗号化時2Mbps)のスループットを発揮する。

『VPN Firewall Brick 20』は8月13日に発売し、ほかの2モデルは8月1日発売、3モデルとも価格はオープンプライスとなっている。

そのほかに、3DES/MD5暗号化によるIPSecトンネリングが利用できるソフトウェア『Lucent IPSec Client Software V3.3』、『VPN Firewall Brick』シリーズや『Lucent IPSec Client Software』の各種設定やポリシーなどの情報を集中管理できるソフトウェア『LSMS(Lucent Security Management Server)V5.1』も、8月1日発売する。

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