起動
起動の際にも必ず、『PS2 Linux Beta Release 1 DVD DISK』が必要となる。
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起動画面。インストール時と同じ画面で、メニューから「BOOT」を選択するとLinuxが起動する。 |
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先ほど作った「ブートメモリカード」から起動するので、「Liunx on MC」を選択する。「PS2 Linux」を選択して起動すると、DVDがルートデバイスの場所を認識できず、カーネルパニックが起きてしまう。 |
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メモリカードから起動イメージを読み出している。 |
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ハードディスクの電源は自動で入るようになっており、起動イメージを読み出したあとで動き出す。 |
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ディスプレイだけを見ると、ごくふつうなWindowManagerの画面だ。 |
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しかし、紛れもなくプレイステーション 2上で動作しているのだ。 |
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PS2 linuxでGNOMEを動かしてみた。 |
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PS2 Linuxで動いているKDE。「sdr」コマンドでデスクトップ環境を切り替えることが可能になっている。 |
3Dグラフィックライブラリ「Mesa」のデモンストレーション
プレイステーション 2のグラフィックエンジンである「Graphics Synthesizer」(以下、GS)に対応した3Dグラフィックライブラリ「Mesa」がバンドルされており、コンソール上で3Dグラフィックを用いることも可能ではある。しかし、GSに最適化されているわけではないので、GSの性能をフルに使い切ることができるわけではなく、また、Xウィンドウシステムには対応していない。このあたりはユーザーに任されている部分といえるだろう。
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「tunnel」と題された「Mesa」のデモ。画面はトンネルの奥に向かってスクロールしている。角度を変えたり、霧を取り除いたりすることができる。操作はキーボードからしか行なえない。 |
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霧を取り除いてみた。スクロール速度がかなり速くなる。 |
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「fire」と題された「Mesa」のデモ。前進したり後退したりといった操作が可能になっている。 |
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前進させてみたようす。画面のスクロールそのものはストレスなく行なうことができる。 |
今回のPS2 Linuxはあくまでβ版であり、ドキュメントも豊富に用意されている。また、PS2 Linux発売署名運動のメンバーが中心となったユーザーグループなど、いわゆる「コミュニティ」が動き始めており、今後はオープンソースのアプリケーション開発も行なわれるだろう。
なお、「Linux Magazine」8月号には「Linux for PlayStation 2詳報」が掲載されています。そちらもあわせてご覧ください。
