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【Do Linux!に迫る】(その14)コンパックコンピュータ就業編(後編)

2001年07月23日 00時00分更新

文● 編集部

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Do Linux!ロゴ
Linux技術者になるための情報をお届けしている本コーナーだが、今回はコンパックに就業しているDo Linux!卒業生と、雇用側のコンパックコンピュータLinux部門の方へのインタビュー後編だ。外資系企業における英語の話題やコンパックのLinux展望などをご紹介しよう。



お話をおうかがいした方々(右から)

お話をお伺いした方々

コンパックコンピュータ株式会社
ソリューション&テクニカルサポート統括本部
テクニカルサポート本部
Linuxコンピテンシセンター
部長
松田浩次氏

コンパックコンピュータ株式会社
ソリューション推進本部
Linux推進部
アシスタントマネージャ
古川勝也氏

コンパックコンピュータ株式会社
ソリューション&テクニカルサポート統括本部
テクニカルサポート本部
Linuxコンピテンシセンター
鈴木周二氏(Do Linux!卒業生)

外資系企業における英語

―前回「不明な点があった場合、全社のスタッフにメールで問い合わせをすれば、世界中のどこかから返事がくる」という話題のあとで―

[日刊アスキー] 鈴木さんは英語のほうはどうですか?
[鈴木氏] 読むことに関しては大丈夫ですね。入った頃に比べると(英語力が)上がりました。
[日刊アスキー] やはりコンパックさんなどの外資系企業では、英語ができないとまずいのでしょうか?
[松田氏] やはり外資系ですから、英語を話せるほうがいいのですが、エンジニアとしては最低限読めれば大丈夫だと思います。
[古川氏] 海外にレポートを書かねばいけない場合もありますが、英語ができなくても仕事ができる人もいます。米国だけをみて仕事をしているわけではありませんし。たとえば、パッケージ製品は日本独自企画なのです。こうした企画の立案から動作確認やソリューションの選定は、日本に則したものが重要になってきます。ですから、英語ができなくても関係ないといえば関係ない世界となってきています。米国から仕入れて、ソリューションをパッケージしていく ― ハコだけ動かしているというのでは全然利益がないわけですから。

今後のLinux市場とコンパック

[日刊アスキー] Linuxの市場 ― Linux業界は伸びるのでしょうか? Linuxがフリーである点やLinux市場が立ち上がったばかりということで、他のプラットフォームと比べてまだまだ特殊な状態だと思いますが。
[古川氏] Linuxがインストールされているマシンは増えていくと思います。ディストリビューションに関しても、パッケージビジネスが大きく変わってくるのではないでしょうか。“ハコ売り”をやめてしまったり、ネットワークでダウンロードしてライセンスを発行するといった形態も考えられますね。
また、ソリューション ― ナレッジマネージメントやグループウェアを、安定して安く使いたいからLinuxを使う、という流れに完全になってきています。米国のほうではLinuxはソリューションのオマケみたいな位置づけだったり、単機能アプライアンスサーバが出てきたりと、今の業態とは変わってきているわけですが、台数ベースは間違いなく増えてくるでしょう。“ハコ売りからソリューションへ”というシフトがあると思いますね。
[日刊アスキー] そう考えると、現在コンピテンシセンターで検証が行なわれているわけですが、今後はバックサポートも増えていくのでしょうか?
[松田氏] はい。今でもLinuxのサポートを一部有償で行なっています。今後も増え ていきますし、トレーニングも行なっています。今回、Linuxで繋がるSANのストレージ環境を発表しました。今後SANの大規模な環境が出てくると、カスタマサポートが必須になってくると思うので、それをカスタマーサーピス統括本部にお願いしています。
[古川氏] コンピテンシセンターはコンパックのLinuxのナレッジの中心なのですが、要はプリセールスですね。販売する前のさまざまなサポートや、ハードウェアの動作情報を出していくという業務もありますし、販売後のアフターサポートも行なっており、“ナレッジのセントラル”という位置づけです。
現在の“動く/動かない”というところから、ストレージなどのトータルで複雑な動作における“動く/動かない”、そしてその上のソリューションの部分で“動く/動かない”といったようにどんどん範囲が広がっていきます。
[日刊アスキー] Linuxの技術を身につけるということは今後ある程度“メシを食っていける”ものなのでしょうか。鈴木さんはどういったお考えで、Linuxの技術を身につけたのですか?
[鈴木氏] 昨年末にLinuxのエンジニアをやっていこうと考えた時期、2.4リリース間近というタイミングでした。2.4が“当たる”かどうかでハッキリするのかな、という考えがありました。一個人として考えた場合に、2.4が当たらねば下がる一方かな、というのは感じています。今年1年~1年半程度でどういう位置づけになるのだろう、ということは考えています。
[日刊アスキー] Linuxを検証されている立場として、2.4は当たりそうですか?
[鈴木氏] うーん、非常に当たりやすい……当たりそうな気はします。

Linux技術者になってよかった

[日刊アスキー] 収入に関してはいかがですか? Do Linux!に参加するということは、鈴木さんご自身ある程度の期間とお金を投資されていると思うのですが。
[鈴木氏] 前にいた会社よりも上がっています。Do Linux!を受講するために以前の会社を退社したようなもので……。悩んだのですがやりたいこと ― 収入は別にしても、Linuxをいじってみたいという ― との兼ね合いですから。ですから、収入は上がりましたが、それよりもLinuxに触れられるという面が大きいですね。
[松田氏] (コンパックは)環境としてはいいと思います。ハードは売るほど持っていますし(笑)、時間とやる気があれば何でもできてしまいますし。

[日刊アスキー] それでは、そろそろお時間が来てしまいましたので、最後にひとことずつ、お願いできればと思います。
[松田氏] Linuxは伸びていくとは思いますが、所詮OSですので、その上で何をするのかが勝負になるのではないかなと。ですから、そのスキルが大事ですね。
[古川氏] 今後はブロードバンド化も控えています。そうなると新たなインターネットシステムが出てきて、その標準化の戦いになってくる。そうすると安くシステムを作らなくてはならない。こうしたときにLinux&Javaはいいと思うし、我々のビジネスにチャンスがあると思います。今後ブロードバンドでLinux&Javaとなると、市場で有効だと思っています。
[鈴木氏] とにかくLinuxを好きになるというのが重要だと思うのですが、好きになったうえで動かないものが多いんだよ、という考え方を持ってLinuxに取り組むべきなのかなと思います。
[日刊アスキー] 本日はありがとうございました。

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