満足できる撮影結果
|
---|
撮影サンプル1。元画像は2272×1704ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。 |
実際に撮影してみると、起動時に液晶モニタを点灯するように設定しておいた場合でも電源ONから撮影可能となるまで約5秒、液晶モニタOFFでも約3秒と、きびきびとした動作は気持ちよく使える。レンズ鏡胴部のゴムラバーグリップも、デザイン上では小さな変更ではあるが、利用する際にはグリップ感がよい。
|
---|
撮影サンプル1の中央部を480×640ドットにトリミングしたもの。解像感は高いが不自然なシャープネスもなく描写されている。 |
撮影結果を見ると、解像感は高く、レンズの描写力もなかなかのものだ。同社ならではのやわらかめの発色で、ハイコントラストな状況下でも中間調の表現は良好だが、白とびや黒つぶれも多少目立った。
なお、掲載したのはβ機で撮影した画像であるため、発売される製品とは画質に関するチューニングが異なっている可能性があることをご了承いただきたい。
|
---|
撮影サンプル2。マクロモードでの撮影。2272×1704ドットを640×480ドットにリサイズ。 |
C-4040ZOOMは、C-2000/3000シリーズ譲りの定評のあるレンズと最新の400万画素クラスのCCDを搭載することで高画質の撮影が可能となり、新たにノイズリダクション機能を装備することで夜景などにも対応するなど、魅力の高い製品となっている。大きく謳われているレンズの明るさについても、単に明るいというだけでなく、F1.8からF10まで絞り込めることも作画の際の選択肢を広げてくれる。
|
---|
撮影サンプル2を640×480ドットにトリミングしたもの。デジタルカメラのなかでは発色はやわらかめなほうで、とくに不自然さはない。 |
とはいえ、不満がまったくないわけではない。各種新機能が盛り込まれている本機ではあるが、スペック上では驚くほどC-3040ZOOMと共通だ。たとえばシャッター速度の範囲は、シャッター速度優先で最長4秒、マニュアルで最長16秒とC-3040ZOOMと変更されていない。16秒もあればほとんどの夜景が撮影できるのは確かだが、それでも夜空や花火など、バルブ機能を必要とする撮影シーンもある。せっかくのノイズリダクション機能なのだから、それを活かした撮影をしたくなる人もいるだろう。
|
---|
撮影サンプル3。2272×1704ドットを640×480ドットにリサイズ。豊富なマニュアル機能により、夜景や夕焼けといったシーンも容易に撮影できる。 |
また、C-2000/3000シリーズを継承する本体デザインは、「C-2000ZOOM」(1999年2月発表、211万画素)からこちら、細部の変更こそあるもののボディデザインや基本的なユーザーインターフェイスは同一だ。操作性もよく完成度の高いレイアウトと思うが、改善を望みたい部分もある。たとえばモードダイヤルにおけるA/S/Mはそれぞれ独立したポジションにしても良いだろうし、上面のモノクロ液晶はモード(フラッシュやマクロ、測光、記録画素数)と撮影可能枚数などが表示されるが、シャッター速度や絞り値に関しては背面のカラー液晶モニタでしか確認できないのも不便だ。オート(プログラム)撮影だけでなく、さまざまな作画を試みる撮影者をターゲットにしているカメラだけに、表示機能の改善も図って欲しい。
|
---|
撮影サンプル3の左側を640×480ドットにトリミングしたもの。ライトのいくつかには偽色が載っていることが確認できるが、総じて描写力は高い。 |
CAMEDIA C-4040ZOOMの主なスペック
撮像素子 |
1/1.8インチ413万(有効398万)画素CCD |
レンズ |
光学3倍ズームレンズf=7.1~21.3mm(35mmフィルムカメラ換算:35~105mm相当)、F1.8~2.6 |
記録媒体 |
スマートメディア(8MB付属) |
液晶モニタ |
1.8インチTFT液晶(11万画素) |
記録画素数 |
2272×1704/2048×1536/1600×1200/1280×960/1024×768/640×480ドット |
連写 |
3.3コマ/秒、連続5枚 |
動画 |
最大約93秒(SQ)、最大約23秒(HQ)、Quick Time Motion JPEG準拠 |
インターフェイス |
USB、シリアル、AV出力、シンクロターミナル、DC入力 |
電源 |
単3(ニッケル水素充電池、アルカリ乾電池、リチウム乾電池、ニッカド充電池)×4本/リチウム電池パック「CR-V3」×2 |
本体サイズ |
109.5(W)×69.6(D)×76.4(H)mm |
重量 |
307g(本体のみ) |