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JEITA、環境配慮型パソコンを表わす“PCグリーンラベル制度”をスタート

2001年07月18日 16時54分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(社)電子情報技術産業協会(JEITA)は18日、パソコンの環境問題への包括的な取り組み“PCグリーンラベル制度”を策定、運用を開始すると発表した。

JEITA代表者
JEITAによる発表会の様子。右端が塚本専務理事

PCグリーンラベル制度は、ユーザーが環境に配慮したパソコンを購入する際の指標となるよう、JEITAが設定した“PCグリーンラベル基準項目”をクリアしたパソコンに、“PCグリーンラベルロゴマーク”を表示するため制定されたもの。

同制度のコンセプトは、1:環境配慮型パソコン3R(リデュース/リユース/リサイクル)を含め環境に配慮した設計/製造がなされていること、2:使用済後も引き取りやリユース/リサイクル、適正処理がなされていること、3:環境に関する適切な情報開示がなされていること、の3つ。

PCグリーンラベル基準項目は、15中項目/41小項目からなり、学識経験者を中心とした“パソコン環境ラベル基準検討委員会”(委員長:東京大学教授石谷久氏)が策定したもので、“企業審査基準”と“製品審査基準”がある。

同制度の適用を希望する企業は、まずJEITAに企業審査申請を行ない、JEITAの“PCグリーンラベル運営専門委員会”による企業審査を受ける。企業審査では、同制度を適用できる基本的な企業体制が整備されているかどうかが判断され、審査に合格すると、製品審査に入る。

製品審査は、その製品が同制度の製品審査基準をクリアしているかどうかを自社で判定し、適合製品にはカタログや梱包箱などに自己宣言する形でPCグリーンラベルロゴマークを利用できる。

JEITAは、8月中旬までに第1次の企業審査を完了させるとしており、早ければ9月以降にPCグリーンラベル適合パソコンが発売される見込みという。

本日都内で行なわれた発表会で、JEITA専務理事の塚本弘氏は、「現在、パソコンにも3Rに取り組むことが求められている。PCグリーンラベル制度は3Rに対する企業の取り組みを消費者にアピールするもの。設計から製造に至るまで企業として真剣に環境問題に取り組みたい」としている。

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