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NTTデータとNTTデータテクノロジ、DNA情報による認証システムを開発

2001年07月18日 15時48分更新

文● 編集部

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(株)エヌ・ティ・ティ・データとエヌ・ティ・ティ・データ・テクノロジ(株)は17日、DNA情報による認証方式を採用した認証システムとして『物品認証システム』と『DNA実印ICカード』を開発したと発表した。

DNA情報による認証システムでは、個人識別用のDNA情報として“多重STR(Short Tandem Repeat)配列法”で生成するDNA-IDを使用する。STRは遺伝子領域以外の部分に存在するDNAで、病気や人体の構造には無関係という。生成されたDNA-IDは高識別能力を持つことが理論および実験で確認され、中央大学情報工学科、辻井重男教授などにより発表されている。本人であることを証明する元の情報をデータ化する照合アルゴリズムも公開できるため、1対1の照合が可能という。個人のDNA情報を秘密鍵に埋め込んで本人認証やデジタル署名を行なう方式が辻井教授によって考案され、この基本原理をもとに両社では、今回発表した認証システムを開発した。

『DNA実印ICカード』のイメージ
『DNA実印ICカード』のイメージ

物品認証システムを商品に適用する場合、まず、商品生産者は自分のDNAから同方式で採集・生成したDNA-IDコードを2次元バーコード化し認証マークを作成する。これを商品に貼付または直接印刷しておく。商品販売者や購入者が商品の真偽鑑定を行なう場合、この認証マークを2次元バーコードスキャナーで読み取り、あらかじめ登録してあるIDと照合し、本物であることを確認できる。2次元バーコードのインクにはDNAの断片が溶解・混入されている。法鑑定が必要な場合はインクの生体分析を行ない本人のDNAと照合でき、インクを盗んで認証マークを印刷しない限り、同じDNA認証マークは作成できない。プリチェック用にインクには特別な波長に反応する成分が含まれ、さらに印刷結果を見えないようにできるため、2次元バーコードの位置を秘密にすることも可能。商品情報などを記録した半導体と小型アンテナを埋め込んだRFID(Radio Frequency Identification)タグにDNA-ID情報も記録し、これを商品に取り付け、無線通信でそれらの情報を読取器でピックアップし、商品管理や認証などを行なう方式も可能となる。有価証券、証書、身分証明を兼ねた名刺、パスポート、健康保険証などにも適用できる。

DNA実印ICカードは、自分のDNA-IDから生成する暗号鍵(秘密鍵と公開鍵)を、侵入・改竄などの物理的攻撃に抵抗する耐タンパー性のあるICカードに記録させたもの。公開鍵をCA(認証局)に登録することで、本人とICカードの結びつきが確認される。本人の生体情報が入っているため、絶対的な本人認証が可能という。デジタル署名は、公開鍵に対応する秘密鍵で行なう。秘密鍵にも本人の生体情報が埋め込んであるため、あたかも自筆署名に実印を押したような形になるという。DNA実印ICカードにも、カード上にDNA入り2次元バーコードを貼付するためニ重のチェックを行なえる。

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