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携帯、携帯、また携帯!!――“モバイルインターネット・ソリューション展”開幕

2001年07月18日 18時37分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)リックテレコム主催の“モバイルインターネット・ソリューション展(WIRELESS JAPAN with INTERNET)”が17日、東京ビッグサイトで開幕した。期間は19日までで、各企業の社長や取締役による講演や技術ワークショップ、事例セミナーも行なう。

営業・サポート要員が意思決定をする時代に

専門展に合わせて行なわれた“ワイヤレス・コンファレンス2001”において、米マイクロソフト社モビリティマーケティング・セールス・ソリューション担当副社長ユハ・クリステンセン(Juha Christensen)氏は「顧客にもっとも近い営業・サポート要員が、意思決定をする時代になった。そのためにワイヤレス、それもリッチな環境が必要」になっていると語った。

米マイクロソフト社モビリティマーケティング・セールス・ソリューション担当副社長ユハ・クリステンセン氏米マイクロソフト社モビリティマーケティング・セールス・ソリューション担当副社長ユハ・クリステンセン氏

クリステンセン氏は、モバイルに関する一般的な認識として以下の3点を挙げた。

  • 本当のモバイルデータライフは、まだ2~3年先の話だ
  • 真に投資回収性の高い、モバイル対応アプリケーションは存在しない
  • モバイルインターネットは、主にコンシューマー市場のものである

そして、現実はそれらとは違うことを説明した。

  • 約5億人がモバイル環境でデータを使用している
  • 世界の大企業2000社のうち、65%以上の企業がワイヤレスネットワークに対応したアプリケーションを使用している
  • 大企業はワイヤレス分野に1200億ドル投資している

また、クリステンセン氏はモバイルデータサービスの波を3つに分類した。第1の波はEメールやPIM機能、シンプルな情報サービスで、これらはすでに実現している。第2の波が位置情報サービス関連やパーソナライズ、常時接続であり、ちょうど現在は、これらのサービスが立ち上がりつつある時期に差しかかっている。

3つに分類した“波”
3つに分類した“波”。日本で実際には、この表の分類する第2、第3の波が、ほぼ同時に押し寄せつつある

そして第3の波はリッチなメディアによるウェブ、ストリーミングビデオ・オーディオ、マルチプレイヤーによるリアルタイムゲームとなる。これら3つの波に並行して、セキュリティーやプライバシー保護などを開発し、ビジネスでの使用を促すという。

今回の“モバイルインターネット・ソリューション展”の展示品は、クリステンセン氏の言う第2、第3の波にあたる製品がほとんどだ。では、第2の波にあたる製品のほうが早期に実用化されそうかというと、必ずしもそうではない。第3の波にあたる製品でも、MP3プレーヤー内蔵携帯端末などはすでに実用化されている。

だが、多種多様の製品群を整理するには便利な分類とも言え、展示品をこの分類に従って紹介する。

第3の波:“FOMA”

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのブースは、今回の出展者の中で最大の床面積を誇る。すでに試験サービスの開始している次世代携帯電話“FOMA”の展示が目をひく。

NTTドコモのブース
NTTドコモのブース。ほかに比べて、圧倒的な大きさだ

しかし、ブース全体としては、単に携帯端末の機能紹介だけではなく、それを使ってどのようなことが行えるかという、いわゆる“ソリューション”の展示が大半を占めた。

ソリューション関連の展示
ソリューション関連の展示

その中で展示していたFOMAは、ガラスケースに入った4台(一部はモックアップ)のほかに係員が手に持つ2台のみ。それでも、実際にFOMAを手でさわれる数少ない機会として、人目をひくには十分だった。

“FOMA”展示ブース
“FOMA”展示ブース
FOMA ビジュアルタイプ
FOMA ビジュアルタイプ

もっとも、手にできる2台のうち、カメラやテレビ電話機能を搭載した“ビジュアルタイプ”は、連続して使用するとバッテリーがすぐに空になるらしく、1時間に約1回程度、登場するのみだった。

一方でドコモは、PHSによる音楽・映像配信サービス“M-stage visual/music”を行なっている。この展示にも、多くの人が集まったが、これは“M-stage visual”専用端末の『eggy』が珍しいためのようだった。

“M-stage visual”専用端末の『eggy』
“M-stage visual”専用端末の『eggy』

“M-stage visual”は、MPEG-4形式で配信される音声付き動画番組を65チャンネル250番組提供する。『eggy』は、接続ケーブルを使用して接続するか、背面のコンパクトフラッシュスロットにカード型PHSを挿入して使用する。映像は途切れずに流れるが、画面が小さいのが難点だろう。

“M-stage music”専用端末
右が“M-stage music”専用端末の『P711m』、左が電話機能も搭載する『SH712m』

“M-stage music”のほうは、同じく専用端末で音楽配信を受けるが、発売している2機種の端末のうち1機種は、電話としても使用可能。“M-stage music”の利用料は、基本利用料が1980円、月額利用料が200円に通信料が1分15円、さらに楽曲購入料がかかり、1曲当たり500円以上となってしまうことも。CDシングルと比べてどちらが便利かは微妙なところだ。

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