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携帯、携帯、また携帯!!――“モバイルインターネット・ソリューション展”開幕

2001年07月18日 18時37分更新

文● 編集部 中西祥智

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第3の波:auおよびJ-フォン

ケイディーディーアイ(株)のブースでは、次世代携帯電話の高速データ通信規格“CDMA2000 1xEV”のデモが行なわれていた。

“CDMA2000 1xEV”
“CDMA2000 1xEV”モックアップだが、実際に通信を行っているという
試験用無線機
こちらは試験用無線機

“CDMA2000 1xEV”は最大2.4Mbpsの通信速度でデータ通信を行なう規格で、2002年度中にサービスを開始する予定。auの次世代携帯電話自体は、“CDMA2000 1x”として、2001年秋にまず最大144kbpsでサービスを開始する。ただし、“CDMA2000 1x”用携帯電話の実機は、まだ開発中という。

また、Bluetooth搭載携帯電話のデモも行なわれていた。同じキーワードを入力した端末同士が接近すると、“誰々を発見しました”と表示する“友達レーダー”機能などがある。

“友達レーダー”
“友達レーダー”ちなみに手前の機種は携帯24編集者の私物

J-フォングループのブースには、カメラを内蔵するJAVA対応携帯電話『J-T06』(東芝製)および『J-D05』(三菱製)の実機を展示していた。

『J-T06』(東芝製)
『J-T06』(東芝製)フラッシュを使った撮影が可能

『J-T06』は、イヤホンジャックに“モバイルフラッシュ”を装着すれば、フラッシュを使った撮影が可能になる。『J-D05』は、人工網膜チップ搭載のカメラを使用している。撮った画像を似顔絵調にしたり、表情を変化させることなどが可能だという。

ブース内には次世代携帯電話のモックアップがずらりと並んでいたが、実機は1台もなかった。

次世代携帯電話
ズラリ並んだ次世代携帯電話。実は全部モックアップ

第2の波は?

NTTドコモのブース内には“旅行者ナビゲーションシステム”が出展されていた。これはサイドスティックやバーコード、非接触型ICカードなどを利用して、携帯電話にさまざまな情報を送るというもの。

“旅行者ナビゲーションシステム”
“旅行者ナビゲーションシステム”によって送られたメール

サイドスティックとバーコードリーダーは、サイドスティックの場合はあらかじめ入力してあるURLへ、バーコードリーダーは読み込んだバーコード情報に従って、指定されたサイトへと自動的に移動する。また、ICカードの場合は、ICカードリーダーにカードをかざすと、内容を読み込んだリーダーが携帯電話あてにメールを送信する。

非接触型ICカード
左から、非接触型ICカードリーダー、iモード携帯、非接触型ICカード

これらは、たとえば旅行会社が、ツアー参加者にサイドスティックを配布して、観光案内などに利用するといった利用を想定している。技術的には、すでに実用段階で、あとは需要次第だという。

また、各種位置情報システムも展示していた。(株)構造計画研究所の車両運行管理システム“VELOCE(ヴェローチェ)”は、GPSで得た位置情報をドコモのPHSで送信して集計し、集中管理する。バスの運行管理に利用され、すでに台数にして600台程度の導入事例があるという。

車両運行管理システム“VELOCE”
車両運行管理システム“VELOCE”

一方で(株)ドコモ・マシンコミュニケーションズの“Docoです・Car”は、規模の小さい運送会社などに、位置情報サービスをASPで提供する。顧客は車に装置を設置すれば、インターネット経由で位置情報を取得できる。

“Docoです・Car”
“Docoです・Car”左が通常の車載機、右が携帯型。ただし携帯型はバッテリー駆動時間が短い

auのブースでも、2001年秋から開始する位置情報サービス“gpsOne”に対応する端末のモックアップを出展していた。

“gpsOne”対応端末
“gpsOne”対応端末

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