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コンパック、新設計のIAサーバー『ProLiant』2モデルを発表

2001年07月17日 20時16分更新

文● 編集部 増田悦子

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コンパックコンピュータ(株)は17日、本社で記者発表会を開催し、IA(Intel Architecture)サーバー『Compaq ProLiant(プロライアント)』シリーズに、Pentium III-1.13GHzや“オンラインスペアメモリ”を搭載した新モデルとして『Compaq ProLiant ML370』と『Compaq ProLiant DL380』を追加すると発表した。価格はML370 のタワー型の最少構成が42万8000円。DL380の最小構成が52万8000円。8月中旬に出荷の予定。

IAサーバ製品本部  製品企画部 本部長 金子 正氏(右)とIAサーバ製品本部 製品企画部 香取 明宏氏(左)
IAサーバ製品本部 製品企画部 本部長 金子 正氏(右)とIAサーバ製品本部 製品企画部 香取 明宏氏(左)
新設計にともない筐体の色も従来のオパールからカーボンカラーに変更された『Compaq ProLiant ML370』。今後の新製品はカーボンカラーを採用するという新設計にともない筐体の色も従来のオパールからカーボンカラーに変更された『Compaq ProLiant ML370』(タワータイプ)。今後の新製品はカーボンカラーを採用するという

『Compaq ProLiant ML370』は、CPUにPentium III-1.13GHz(最大2基)、ServerWorks HE SuperLiteチップセット、512KBのキャッシュ、256MBのSDRAMメモリー(最大6GB)、ホットプラグ対応の64bitPCIスロットを2個、ノンホットプラグの64bitPCIスロットを4個、HDDベイを6個搭載する。ラックマウント型も用意する。

『Compaq ProLiant ML370』の内部
『Compaq ProLiant ML370』の内部にはファンが複数搭載されている

新技術として、メモリーを6基搭載し、2-Wayインターリーブメモリーとして4個を使用し、サーバー稼動中、メモリーに障害が発生しても、障害の起きたメモリーの内容を予備の2基にコピーすることで、サーバーを連続稼働できる“オンラインスペアメモリ”を採用する。また、ラック搭載時に前面と背面のどちらからでもどのユニットなのか認識するためのユニットIDボタンとLEDを搭載するほか、電源スイッチも両方に設置してあり、スイッチをどちらからも入れることができる。動作状況も両方から確認できる。

ファンはホットプラグに対応し、簡単に取り出せる
ファンはホットプラグに対応し、簡単に取り出せる

そのほか、コンポーネントをモジュール化し、工具を使わずに内部コンポーネントの取り外しを可能にし、故障した部分のみを交換できる設計がなされている。ケーブルを見えないように引き回すことで、製品の開閉の際の接触不良やフラットケーブルを折りたたむことなどによる損傷の可能性も減らしている。また、筐体のカバーをレバー式にし、手回しできるねじを使用したり、PCIカードに触れずにスロットから取り外すことができる独自のハンドル付きPCIカード用アダプター『ホットプラグバッフル』を採用したり、ばね付きのラッチでCD-ROMドライブやメディアを取り外せるようにしたりといった設計もなされている。

『Compaq ProLiant DL380』
『Compaq ProLiant DL380』

『Compaq ProLiant DL380』はCPUにPentium III-1.13GHz、ServerWorks HE SuperLiteチップセット、512KBのキャッシュ、256MBのメモリー(SDRAM)、ホットプラグ対応の64bitPCIスロットを2個、ノンホットプラグの64bitPCIスロットを1個ホットプラグ 1インチHDDベイを5個、ホットプラグ1.6インチベイを搭載している。2チャンネルのWide Ultra3 SCSI対応ディスクアレイコントローラーを搭載する(RAID0/1/1+0/5をサポート)。筐体は2Uサイズのラックマウント型で、『Compaq ProLiant ML370』と同様、工具不要、オンラインスペアメモリ、ユニットID LED、シンプルなケーブルマネジメントが特徴となっている。そのほか、クーリングの面では、内部を電源関係、プロセッサー関係、I/O関係と3系統に分けた構成にするとともに、ケーブルレスに近い状態でコンポーネントを配置することで、空気の流れをスムーズにし、前面から背面に向かって冷却できるようにしている。

『Compaq ProLiant DL380』の内部
『Compaq ProLiant DL380』の内部

両製品とも8月中旬からの出荷予定。同社は、オンラインスペアメモリとホットプラグを搭載し、従来よりダウンしにくいサーバーとしたことで、企業ユースをターゲットとしている。また、単なる高性能な製品という枠にとどまらず、ユーザーの立場に立ったデザインを採用していることから、カタログスペックだけでなく、製品をよく見てほしいとしている。

『ホットプラグバッフル』
PCIカードに直接触れずにスロットから取り出せるハンドル付のアダプター『ホットプラグバッフル』

併せて、CompaqProLiantサーバー『アドバンテージPAQ』と『アドバンテージPAQV』に新モデルを発表するとともに、現行のサーバーおよび、サーバーオプション製品を最大33%値下げをすると発表した。

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