ノベル(株)とケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(株)の11日付けの報道資料によると、米ノベル社と米ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ社(以下米ケンブリッジ)は11日、米ノベルが米ケンブリッジの買収を完了し、Eビジネスソリューションを推進するため、米ノベルの経営陣と組織体制を刷新したと発表した。米ノベルの新経営陣には、両社の幹部が任命され、新CEOには、ケンブリッジの社長兼CEOであったジャック・メスマン(Jack Messman)氏が指名された。ノベルの前CEOであるエリック・シュミット(Eric Schmidt)氏は、引き続きノベルの取締役会長に留まる。
7月10日に開催された米ケンブリッジの特別株主総会では、米ケンブリッジの株式の約60パーセントを占める株主が、今回のノベルによる買収に賛成した。買収の条件に基づき、ケンブリッジの取締役のうち、ジェームズ D.ロビンソンIII(James D. Robinson III)氏とジョン W.ポヅスカ(John W. Poduska)博士の2名が、ノベルの取締役に就任。また、ケンブリッジの出身者から4名の地域担当プレジデントが選出された。南北アメリカ担当にH. カーヴ・ムーア(H. Carv Moore)氏、アジア太平洋地域担当にロンダ・オドネル(Rhonda O'Donnell)氏、欧州/中近東/アフリカ担当にジュラルド・ヴァン・ケメル(Gerard Van Kemmel)氏、日本担当に吉田仁志氏。各プレジデントは、担当地域においてノベルのネットサービスソフトウェアと、ケンブリッジのEビジネスサービスの両方を統括するとしている。
ケンブリッジは、ノベルの子会社となるが、独立性を保ち、社名も存続する。ノベル以外の顧客にも、継続してサービスを提供するという。両社では、ノベルがNDS/eDirectory/DirXMLなどの先進的なネットサービス技術を提供し、ケンブリッジがCRM/SCM/ERPなどのEビジネスソリューションのノウハウを提供することで、顧客に対して最適なソリューションを提案できるとしている。
