アライドテレシス(株)は11日、4チャンネルのGigabit Ethernetを2芯のシングルモード光ファイバーに集約し、最大35kmまで延伸できるWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長多重化)装置『CentreCOM WD1004』を発表した。価格は290万円で、販売開始は6月28日に開始している。
| 『CentreCOM WD1004』(CentreCOM AT-WDM01を装着) |
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同製品は、最大4チャンネル(全2重時8Gbps)のGigabit Ethernetを、2芯のシングルモード光ファイバーで多重伝送するWDM装置。Gigabit Ethernet用のLANモジュールとして、同社製の1000BASE-SX対応の『ATG8-SX』(価格は4万8000円)と、1000BASE-LX対応の『ATG-LX』(同9万8000円)を搭載可能。2芯の光ファイバーがそれぞれ独立して双方向通信を行なうため、1芯で障害が発生しても、残りの1芯で最大2Gbpsの通信を継続可能としている。また、オプションのリダンダント電源『CentreCOM AT-WDPWRAC』(価格は15万円)を追加することで、片方の電源ユニットが故障しても、継続して電源供給が可能。さらに、マネージメントモジュール『CentreCOM AT-WDM01』(価格は8万円)を装着することで、遠隔地から運用管理を行なえるという。同社では、同製品が幹線ネットワークに不可欠なフォールトトレラント機能を搭載するため、FTTH(Fiber To The Home)や企業間ネットワークなどの光ファイバー網での利用を見込んでいる。
| 『CentreCOM AT-WDM01』 |
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| 『CentreCOM AT-WDPWRAC』 |
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