PCIビデオカードながら 健闘を見せたベンチマークテスト
最新2D/3DビデオチップGeForce2 MX400搭載なので、2Dアプリの速度に関しては問題ないが、3Dアプリの実効速度もやはり気になるところだ。本ビデオカードのユーザーには3Dゲームが主目的ではないかもしれないが、最初から遅くて遊べない(もしくは正しく表示されない/起動しない)のと、普段は使わなくても十分動くのでは大きな違いだ。
テストには、DirectX 7ベースの「3DMark 2000 V1.1」とOpenGLを使った「QUAKE III ArenaDEMO(DEMO1)」を利用した。比較対象はHercules/ギルモの「3D PROPHET II MX Dual Diplay VIDEO」(GeForce2 MX、32MB SDRAM)とカノープスの「SPECTRA 8800」(GeForce2 Ultra、64MB DDR SDRAM)の2枚だ。この2枚はどちらもAGPカードで、3D PROPHET II MXのほうは計測時のドライババージョンが現在のものと異なるため厳密な比較はできないが、現在主流のビデオカードと較べてパフォーマンスの差の目安になるだろう。
テスト環境は以下のとおり。
- CPU:PentiumIII-800EBMHz
- メモリ:128MB(PC133 SDRAM)
- HDD:20GB(ST320423)
- ドライバ:4.13.01.1290(Ceritfied)(アイ・オー・データ機器/Nvidia製、Detonator 3ベース、DirectX8対応)
- Direct3Dテスト:3DMark 2000 V1.1(DirectX 7)/3DMark 2001(DirectX 8)
- OpenGLテスト:QUAKE III Arena Demo/QUAKE III Arena+NV15Demo
3DMark V1.1のテスト結果 |
DirectX 7ベースの3DMark 2000 V1.1の結果は、同クラスのGeForce2 MXチップ搭載3D PROPHET II MXにほぼ匹敵する。さすがにフルカラーモードでは22%の差をつけられているが、1024×768ドット/6万色モード/DirectX 7ベースのDirect3Dゲームであればさほどストレスない動作が期待できそうだ。
QUAKE III Arena DEMO(DEMO1)のテスト結果 |
OpenGLアプリのQUAKE III Arena DEMO(DEMO1)の結果は、逆に1024×768ドット/6万色で3D PROPHET II MXに10%の差をつけられ、1600×1200ドット/6万色&フルカラーではほぼ同等という結果になった。これは軽い画面モードではビデオカードの差(AGPとPCI)が出たものの、重いモードではビデオチップの処理能力で頭打ちになっているようだ。
GA-GMX4/PCIの価格は1万9800円。PCIスロット用ビデオカードの新製品は今や貴重な存在で、こうした製品を探している方や、安くデュアルモニタ環境を構築したい方にはぜひお勧めの1枚だ。
製品名 | GA-GMX4/PCI |
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メーカー名 | (株)アイ・オー・データ機器 |
ビデオチップ | GeForce2MX 400 |
ビデオメモリ | 32MB SDRAM |
最大解像度 | 2048×1536ドット/フルカラー/60Hz(アナログRGB出力) 1280×1024ドット/フルカラー/75Hz(デジタル液晶出力) |
価格 | 1万9800円 |
対応OS | Windows 98/Me/2000 |
URL | http://www.iodata.co.jp/ |
問い合わせ先 | 03-4288-1039/06-4705-5544/076-260-1024 |