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SPECTRA X20

SPECTRA X20

2001年07月10日 16時14分更新

文● 佐久間

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SPECTRA 8800との全面対決! ベンチマークテスト結果発表

 当サイトでは、この製品がGeForce3搭載カード製品版で最初のレビューとなるため、GeForce2 Ultra搭載の「SPECTRA 8800」を比較対象に選んだ。もっとも、SPECTRA 8800の値段が下がってきたこともあって、どちらを購入すべきか悩んでいる方も少なくないだろう。
 テスト環境は以下のとおり。

  • CPU:PentiumIII-800EBMHz
  • メモリ:128MB(PC133 SDRAM)
  • HDD:20GB(ST320423)
  • ドライバ:R10-01 Green driver for Windows 98/Me(カノープス製、Detonator 3ベース、DirectX8対応)
  • Direct3Dテスト:3DMark 2000 V1.1(DirectX 7)/3DMark 2001(DirectX 8)
  • OpenGLテスト:QUAKE III Arena Demo/QUAKE III Arena+NV15Demo

 では結果を見ていこう。と、その前にグラフの読み方に注意してほしい点がある。SPECTRA 8800で実行した3DMark 2000 V1.1と3DMark 2001の「EMBM」(環境バンプマッピング:周囲の光源の写り込みを計算して凹凸を描く手法)、および3DMark 2001の「Pixel Shader」(DirectX 8から追加された機能で、描画する最小単位=ピクセルごとに色や輝度情報を演算するためより精確な3Dグラフィックス表示が可能になる)のテストが実行できず、そのスコアは除外されている。したがって単純にトータルスコアの比較で2枚のビデオカードの優劣をつけるのではなく、解像度/色数を切り替えた場合のスコアの落ち具合=高負荷環境でのパフォーマンスを見てほしい(なお、QUAKE IIIでは同じ条件なので比較可能だ)。

ベンチマークテスト1
3DMark 2000 V1.1のテスト結果

 DirectX 7で実行した3DMark 2000 V1.1の結果。6万色モードでは1024×768ドットから1600×1200ドットで同じような落ち方だが、1600×1200ドット/フルカラーという演算量の多いモードではGeForce3のポテンシャルが存分に発揮され、6万色モードに較べて1割程度しか下がらない(SPECTRA 8800は約33%減)。

ベンチマークテスト2
QUAKE III ArenaDEMO(DEMO1)のテスト結果

 OpenGLアプリ(QUAKE III ArenaDEMO)では、1024×768ドット/6万色というマシン&ビデオカードのスペックに対しては比較的軽いモードで、ほぼコアクロック比(GeForce3=200MHz、GeForce2 Ultra=250MHz)と同じ約26%の差がついた。しかし、GeForce2 Ultraでは解像度が1600×1200ドットに上がるとガクンとスコアが下がり、同/フルカラーモードではさらに39%の落ち込みがわかる。対して、GeForce3では1600×1200ドット/フルカラーでも1024×768ドット/6万色モードの約87%という好結果=高速描画を実現している。

ベンチマークテスト3
QUAKE III ArenaDEMO(DEMO1)のテスト結果

 同じくOpenGLアプリ(QUAKE III Arena製品版)だが、NV15DEMOというGeForce2用プラグインを追加して高解像度のテクスチャを貼り付けたマップのデモを実行した。グラフはかなり大きな差を見せているが、実際には0.1fps単位の差しかなく、ほぼ誤差範囲内だろう(テスト結果はいずれも3回以上測定し、最高値/最低値を除いて平均を出したもの)。以前のテストでも、NV15DEMOはビデオチップの違い(GeForce2 MX/GTS/Ultra)ではほとんど差が出ず、CPUが高速化されないとスコアが上がらない結果が出ている。このデモ(プラグイン)に関しては、GeForce3に差し替えても高速化は望めないようだ。

ベンチマークテスト3
QUAKE III ArenaDEMO(DEMO1)のテスト結果

 今度はDirectX 8をインストールし、3DMark 2001を実行した。DirectX 8完全対応を謳うGeForce3だけあって、スコアは高いが、解像度が上がる場合より、フルカラーモードになったほうがより負荷がかかるためか、スコアの落ち方が大きい(XGA→UXGAで3%、6万色→フルカラーでは15%)。

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