(株)日立製作所は9日、企業向けパソコン『FLORAシリーズ』において、SXGA(1280×1024ドット)対応の17インチ液晶ディスプレーを搭載した液晶一体型パソコン『FLORA 310』や、15インチ液晶ディスプレーを搭載し無線LAN機能を内蔵したA4ノートパソコン『FLORA 270HX』など全5機種を10日から順次発売すると発表した。
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| 『FLORA 310』 |
『FLORA 310』では、15インチ(1024×768ドット)液晶ディスプレーと17インチ(1280×1024ドット)液晶ディスプレーの2種類から選択できる。液晶パネルには、視野角が上下左右170度、コントラスト比が300:1の“S-IPS(Super-In-Plain-Switching)”方式のスーパーピュアカラー液晶を採用している。Pentium III-1BGHz/933MHzまたはCeleron-800MHz、64～512MBのメモリー、20～40GBのHDDなどの搭載が可能。スマートカードリーダー/ライターをオプションで内蔵可能な『USBベイキーボード』も選択できる。これにより、第三者のなりすましによる不正アクセスの拒否や、ログイン認証などのセキュリティーを実現できるスマートカードの利用が可能となる。さらに、無線LANカードと無線LANカードアダプターもオプションで提供する。USBベイキーボードには、オプションユニットとして、メモリーカードリーダーや無線LANモジュールなどもサポートする予定。価格例は、Pentium III-1BGHz、64MBのメモリー、20GBのHDD、17インチ液晶ディスプレー、LAN、Windows 98 SEなどの構成の場合で28万9000円となる。
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| 『FLORA 270HX』 |
『FLORA 270HX』は、IEEE802.11b準拠の11Mbpsワイヤレスデータ通信を実現する『無線LAN機能内蔵モデル』をカスタムメイドで提供する。Mobile Pentium III-850MHz、64～512MBのメモリー、10～20GBのHDD、XGA対応の15インチTFT液晶ディスプレーの搭載が可能。オプションで、PCカードスロットに搭載可能な『スマートカードアダプタ』を提供する。価格例は、64MBのメモリー、10GBのHDD、LAN、Windows 2000/NT 4.0などの構成の場合で38万7000円となる。
標準添付のソフトウェアとして、暗号化ソフトウェア『PGP Personal Privacy』では、ファイルやメールの暗号化・復号化、電子署名を行える。ウェブサイトの真偽を見分けるソフトウェア『インターネット・マーク』では、Internet Explorerで本物を証明する“電子すかし”が埋め込まれた画像ファイルの認識が可能で、ウェブサイトが不正に改竄された場合にメッセージを表示して、第3者によるデータ改竄や無断流出の検知が可能となる。
なお、両製品ともに、ユーザー指定の文字やロゴをパソコン本体に刻印する有償サービス“ロゴ刻印付きPC提供サービス”に対応する。
今回発表したそのほかのスマートカード対応のセキュアーパソコンとして、マイクロタワータイプ『FLORA 330』がPentium III-1BGHz、64MBのメモリー、20GBのHDD、ディスプレー無し、LAN、Windows 98 SEなどの構成の場合で15万3000円、スタンダードタワータイプ『FLORA 350』がPentium III-1BGHz、64MBのメモリー、20GBのHDD、ディスプレー無し、LAN、Windows 98 SEなどの構成の場合で15万3000円で提供する。また、ベーシックパソコンとして、液晶一体型タイプ『FLORA 310LV』が、Celeron-766MHz、64MBのメモリー、20GBのHDD、14インチTFT液晶ディスプレー、LAN、Windows 98 SEなどの構成の場合で16万5000円となる。
なお、これらの新製品は、Windows MeまたはWindows 2000 Professional/NT Workstation 4.0セレクタブルOSを選択した場合、米マイクロソフト社が今秋提供開始予定の次期OS『Windows XP Home Edition』および『Windows XP Professional』へのアップグレードキャンペーンの対象製品となる。
