意欲的な新機能は高く評価
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マクロ撮影を行った花。元画像は2000×1496ドットを640×479ドットにリサイズしている。発色そのものはかなり自然だ。 |
実際に撮影結果を見てみると、残念なことにメーカーが謳うほどには高い画質ではない。とくに2000×1496ドットで撮影した画像ではノイズが目立ち、なだらかなグラデーション部分もざらついた感じとなる。1600×1200ドットの画像を見ると、それほどざらつき感は目立たないため、これは画素補間処理によるものと考えられる。やはりCCD画素数のとおり200万画素レベルが実用域と言えるだろう。
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マクロ撮影を行った花。元画像は1600×1200ドットを640×480ドットにリサイズしている。 |
ワイドレンジショットに関しては、確かに効果が得られており、高いシャッター速度や速写性をとくに必要としない状況下であればデフォルトでONにしておいてもよいかもしれない。
MZ1は、静止画の画質改善に対してさまざまな新機能を投入した意欲的な製品だ。それだけに、
画像補間による画素数向上が画質的な劣化を生んでいるのは惜しまれる。ただし、画像自体は階調表現力や発色そのものは良好であり、同社ならではの強力な動画撮影機能や軽快な動作などと併せて、非常に大きな魅力を持つ製品であることは間違いない。
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2000×1496ドットでの撮影結果(右)と、1600×1200ドットでの撮影結果(左)をそれぞれトリミングして並べてみたもの。被写体の大きさが違うのは当然だが、茎の部分のグラデーションや背景とのエッジ部分が1600×1200ドット(左)よりも2000×1496ドット(右)のほうがざらついた感じとなっている。 |
DSC-MZ1の主な仕様
撮像素子 |
1/1.8インチ211万(有効200万画素)原色CCD |
レンズ |
f=7.25~20.3mm(35mmフィルムカメラ換算:35~98mm)、F2.8(W)~F4.8(T) |
シャッター速度 |
静止画:16~1/1000秒、連写/動画:1/30~1/10000秒 |
記録メディア |
CF(TypeII)、microdrive対応 |
記録画素数 |
2000×1496/1600×1200/640×480ドット |
動画記録 |
640×480ドット、10フレーム/秒、QuickTime Movie形式 |
インターフェイス |
AV出力、USB |
液晶モニタ |
1.8インチ低温ポリシリコンTFT |
電源 |
単3×2本、ニッケル水素充電池/ニッカド充電池 |
本体サイズ |
106(W)×41(D)×63(H)mm |
重量 |
約230g(本体のみ) |