FTP版が6月8日から公開され、6月29日には製品版が発売された『Kondara MNU/Linux 2.0』。事実上『Kondara MNU/Linux 1.2』以来の待ちに待ったリリースなだけに、その完成度は非常に気になるところだ。そこで、日刊アスキー Linuxでは、インストールして使用感を確かめてみた。以下その模様をお伝えする。
『Kondara MNU/Linux 2.0』の概要
『Kondara MNU/Linux 2.0』は以下の特徴をもつ。
- カーネル 2.4.4採用
- XFree86 4.0.3採用
- 標準デスクトップ環境にはGNOME 1.4を採用
- WebブラウザにMozilla 0.9採用
- パッケージ管理ツール「mph-get」搭載
- GUIで設定するダイヤルアップ接続設定ツール「Internet Connections」を搭載
製品版では、以下の商用アプリケーションがバンドルされている。
- Wnn6 for Linux/BSD Version3.02 intel版/Alpha System版
- 翻訳魂 Ver1.0 for Linux/FreeBSD
- System Commander Lite 英語版
- Acrobat Reader 4.05 for Linux
- Flash Player 5.0
- Real Player 8 Linux
- Shade for Linux Preview Kit
- ダイナフォント(5書体)
製品版はCD-ROM8枚(PC/AT BinaryCD×2、Alpha Binary×2、Bundle Software×1、Compaq Development Tools for Linux on Alpha Server Systems CD×1、Source CD×2)と「インストールガイド」、「リファレンスガイド」の構成になっている。価格は1万2800円。
デスクトップ環境
標準のデスクトップにはGNOME 1.4が採用されている。GNOME付属のテキストエディタや表計算ツールでは、まったく問題なく日本語を用いることができた。
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デフォルトのデスクトップ環境。 |
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ファイルマネージャ「Nautilus」。アンチエイリアスされており、非常にきれいに表示できるが、動作は重い。 |
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表計算ツール「Gnumeric」。セルの中に直接日本語で書き込むことができる。 |
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印刷プレビューも可能。 |
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こちらはテキストエディタ「gnotepad+」。ツールバーのボタンでHTMLタグを挿入することができる。 |
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「gnotepad+」で作成したHTML文書を「Netscape Navigator」で見てみた。 |
また、KDEは2.2alpha1がバンドルされており、こちらも日本語入力で問題のあるツールはなかった。しかし、「KOffice」ツールは含まれていない。
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「KDE 2.2alpha1」の画面。 |
