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NTTとシャープ、大日本印刷、光ネットワークで映像コンテンツを配信実験

2001年07月04日 20時02分更新

文● 編集部 今井睦俊

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日本電信電話(株)、シャープ(株)、大日本印刷(株)の3社は4日、都内で記者発表会を開催し、光通信ネットワークを用いたコンテンツ配信などの共同研究を開始したと発表した。共同研究期間は、同日から約6ヵ月間。記者発表会には、NTTの第3部門長の鈴木滋彦取締役、シャープの技術戦略企画室長の河田亨常務取締役、大日本印刷のC&I総合企画開発本部長の高橋平専務取締役が出席した。

左からNTTの鈴木滋彦取締役、シャープの河田亨常務取締役、大日本印刷の高橋平専務取締役
左からNTTの鈴木滋彦取締役、シャープの河田亨常務取締役、大日本印刷の高橋平専務取締役

これは、NTTが2000年11月28日に発表した“光のマーケットクリエーション活動”の一環となるもの。同活動では、NTTグループが構築する光通信ネットワークを用いた新ビジネスを、グループ外の企業が創出できるように支援する。NTTは、これらの新ビジネスを“光ソフトサービス”と呼び、“光コンテンツ”(放送/出版/音楽業界でのコンテンツ配信)、“光コマース”(流通/物流/金融業界での電子商取引)、“光コミュニティー”(通信/医療/福祉での公共サービス)の3分野に絞って、支援活動を行なっている。今回の共同研究では、光コンテンツに関する具体的なサービスを提示することで、光ネットワーク市場を開拓し、光ソフトサービスの新たな需要を喚起するとしている。

“光のマーケットクリエーション”を説明したスライド。
“光のマーケットクリエーション”を説明したスライド。社外の企業が光ビジネスモデルを創出できるように支援
3社の役割分担として、大日本印刷がコンテンツを、NTTが光ネットワークを、シャープが光ネット端末を提供
3社の役割分担として、大日本印刷がコンテンツを、NTTが光ネットワークを、シャープが光ネット端末を提供

3社の役割分担は、NTTが光ネットワーク技術/情報流通プラットフォーム技術を、シャープが高精細ディスプレー/ブロードバンド対応の情報端末を、大日本印刷が高精細コンテンツの制作技術を検討/評価するという。主な実験内容は、大日本印刷が保有する高精細映像コンテンツ(ルーヴル美術館収蔵作品集など)を、NTTの光通信ネットワークで配信し、シャープの高精細ディスプレーに表示。映像データの変換技術や、さまざまな伝送速度での映像再現能力などを評価するという。また、講演会やコンサートなどの映像を光通信ネットワークでショールームなどに生中継し、ユーザーが配信映像の臨場感などを確認できるようにする。これにより、光コミュニティーでの応用例を示すとしている。なお、3社とも光サービス基盤の確立を目指す業界団体“光サービスアーキテクチャコンソーシアム”のメンバーであり、共同研究の成果を同団体が策定しているインターフェース標準などに反映する。

光ファイバーネットワークで、シャープの高精細ディスプレーに配信
NTT04.jpg 主な実験として、大日本印刷の高精細映像コンテンツを、NTTの光ファイバーネットワークで、シャープの高精細ディスプレーに配信
大日本印刷の高精細映像作品集『ルーヴル美術館I・II』
大日本印刷の高精細映像作品集『ルーヴル美術館I・II』を、シャープの高精細液晶ディスプレーで再生したデモンストレーション(通信回線を使わずスタンドアロンで実施)

3社は、共同研究に関連した第1弾のイベントとして、光通信ネットワークを用いたインタラクティブな“天文学教室”を開催する。これは、電波天文学に関する講義をNTT武蔵野研究開発センタで行ない、光通信ネットワークを通じて、シャープの市ヶ谷ショールームと、大日本印刷の銀座ビルに生中継する。講義のほか、鹿島宇宙通信センターのアンテナなどで受信した天体から電波を、NTT武蔵野研究開発センタに伝送し、解析するデモンストレーションも実施するという。同イベントには、大日本印刷が運営する“銀座の学校”の登録メンバーから選んだ120名が参加する。

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