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フェイザー、最大で毎分16枚印刷可能なページプリンター『Phaser 860 シリーズ』を発表

2001年07月03日 22時58分更新

文● 編集部 中西祥智

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フェイザー・プリンティング・ジャパン(株)は3日、最大で毎分16枚を印刷可能なA4ページプリンター『Phaser 860 シリーズ』を発売した。

『Phaser 860 シリーズ』
『Phaser 860 シリーズ』

『Phaser 860』は、18万9000円のベーシックモデル『Phaser 860B』、ネットワーク機能を追加した『Phaser 860N』、1200dpiで印刷可能な『Phaser 860DP』の3モデルで構成する。

今回発売した『Phaser 860』は、同社の前身(※1)も含めると6世代目の固形インクを使用する“ソリッドインク”方式のページプリンターとなる。ソリッドインク方式は同社独自のもので、3cm角の直方体の固形インクを熱で溶かし、用紙に吹き付けて印刷する。使用するインクはブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの4色。『Phaser 860』で使用するソリッドインクは新開発の“ColorStix II”で、従来のものに加えて品質や信頼性が向上しているという。

※1 『Phaser』シリーズのプリンターは、米テクトロニクス(Tektronix)社が製造・販売を、国内販売はソニー・テクトロニクス(株)が行なっていた。しかし1999年に米テクトロニクスのプリンター事業を米ゼロックス(Xerox)社が買収し、国内販売もソニー・テクトロニクスから、富士ゼロックス(株)の100%子会社であるフェイザー・プリンティング・ジャパンに移管した。

これがソリッドイン
これがソリッドインク。指で触ってもべとついたりはしない。紙に強くこすりつければ、クレヨンのように書けるという
ソリッドインクの装填口
ソリッドインクの装填口。各色それぞれ形が違うため、間違って補充することはない

同社ではソリッドインク方式によって、色表現が鮮やかでファーストプリント時間(※2)も短縮でき、インクの補充も簡単であり、カートリッジなどの廃棄物も発生しないとしている。また、黒インクは同社が無償で提供する(送料はユーザーが負担)ため、モノクロプリントのランニングコストは1枚あたり0.3円。ソリッドインク1個で、A4用紙約1400枚の印刷が可能だという。

※2 プリンターが、データを受信してから1枚目の用紙をを印刷して排出し終わるまでの時間。

3モデルともPostScript3をプリンター言語として採用し、250MHz駆動のPowerPCプロセッサーを搭載する。最大解像度は最上位モデルの『Phaser 860DP』が1200dpiで、他の2モデルは900dpi、印刷できる用紙サイズはA4、A5、レターサイズ、長形3/4号封筒、印刷速度はA4カラー高速モードで毎分16枚、標準モードで毎分10枚、フォトモードで毎分3.5枚となっている。

上位2モデルは5GBのHDDを内蔵し、日本語フォント2書体を搭載、10/100BASE-TXコネクターを実装する。また、インターネット経由で印刷が可能なインターネット・プリンティング・プロトコル(IPP)に対応しており、ウェブサーバー機能やパソコンのウェブブラウザーから各種設定を行なえる機能も搭載する。さらに『Phaser 860DP』は、自動両面プリント機能や、パスワードを入力することでプリントを開始する“セキュアプリント”機能も備える。下位モデルは、それらの機能にオプションで対応する。

対応するOSはWindows 95/98/Me/2000/NTと、Mac OS 7.6.1以降およびMac OS X。上位2機種は、さらにLinuxとUnixにも対応する。価格は『Phaser 860B』が18万9000円、『Phaser 860N』が24万9000円、『Phaser 860DP』が29万8000円となっている。

同日開催した記者発表会で、同社取締役マーケティング統括部長の田中正幸氏は販売戦略について説明した。さまざまなキャンペーンを打ち出すことで、特に価格面での競争力を高めるとしている。また、サポート体制について、同社は富士ゼロックス(株)の100%子会社であり、富士ゼロックスグループのサポート拠点を活用して修理・サポート体制を拡充する。現在『Phaser』ブランドの製品のサポートを行なえる拠点は、全国に250ヵ所あるという。

取締役マーケティング統括部長 田中正幸氏取締役マーケティング統括部長 田中正幸氏

それら富士ゼロックスグループのサポート要員に修理などを行なってもらうことにより、従来からの同社のマンパワーをメンテナンスに振り向け、顧客のプリンターが故障したら修理するのではなく、故障しないように整備することを目指すという。これまで同社のキャッチフレーズは「知っている人だけが使っている」だったが、田中氏は「みんなが使っている」と言えるようにしたいと語った。

「知っている人だけが使っている」
フェイザー・プリンティング・ジャパンのキャッチフレーズ「知っている人だけが使っている」

同社は現時点での実際の販売台数は公開していない。もっとも、2001年第1四半期のA4カラーページプリンター市場での同社のシェアは、約10.5%。市場規模が台数ベースで約1万1000台であり、同社の第1四半期のA4カラーページプリンター販売台数は1000台強ということになる。

2001年第1四半期の国内A4カラーページプリンター市場
2001年第1四半期の国内A4カラーページプリンター市場。フェイザーは10.5%のシェアを占める

同社は『Phaser 860 シリーズ』の目標販売台数を初年度で1万台とし、今後は20%の市場シェア獲得を目指すとしている。

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