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ファンメール、アニメーションメールサービス“FunMail”を開始

2001年07月03日 19時30分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)ファンメール・ジャパンは3日、都内で記者会見を開催し、アニメーションメールサービス“Fun Mail”を同日付けで開始したと発表した。

“Fun Mail”
“Fun Mail”

“FunMail”は、ユーザーが入力したテキストを認識して、それに合わせたアニメーションを送信するサービス。パソコン以外にもPDAや携帯電話からの利用が可能。たとえば、「ピザを食べに行こう」というメールを送信する場合、“FunMail”のレンダリングエンジンがキャラクターと背景、ピザの絵などを組み合わせてアニメーションを作成する。自動作成したアニメーションを、ユーザーがカスタマイズすることも可能。キャラクターは“ファンドッグ”や“ファンメールマン”など、同社オリジナルのものが20種類、そのほかに(株)サンリオの“ハローキティ”なども用意する。キャラクターも含めたパーツ全体では、現在約20万パーツ準備しており、今後さらに拡充していくとしている。

“Fun Mail”で届いたメール
“Fun Mail”で届いたメール。このメールでは、犬のようなキャラクター“ファンドック”が飛び込み台から飛び降りてコップの中に入り、フィニッシュしてテキストが表示される

料金は月額200円で、10日間の無料体験期間がある。クレジットカードか、ISPのメンバー料金などで決済する。ただし、ファンメール独自ではない、第三者から使用許諾を受けたキャラクターについては、1キャラクターにつき50円を課金する。サービス開始はiモードが3日から、J-SKY、EZwebは順次開始。パソコンなどはISP経由でサービスを行ない、BIGLOBEは3日から、@niftyは7月中旬、OCNやDreamNetはそれ以降に開始する。

アニメーション作成の処理はファンメールのサーバーで行ない、同社によると約1秒でそれらの処理は完了するという。パソコンや携帯電話など、送受信するデバイスに合わせたアニメーションを作成し、携帯電話では数枚の静止画の連続表示となる。対応する映像のフォーマットはFlash、GIF、JPEGやPNGなど。

携帯電話で“Fun Mail”
携帯電話で“Fun Mail”を受信すると、こうなる。「Let's go for~」というメッセージが右から左にスクロールする

送信したテキストは、パソコンでは画面内に、携帯電話では画像の下をスクロールする形で表示する。送信可能な文字数は、パソコンなどは64文字、携帯電話では32文字まで。受信者に課金などは発生しないが、映像を再生せずにテキストだけ読むことはできない。

米ファンメール社CEO アダム・ラバイン氏米ファンメール社CEO アダム・ラバイン氏

親会社の米ファンメール(FunMail)社CEOのアダム・ラバイン(Adam Lavine)氏は、携帯電話の時間別の利用目的でメッセージの送信が最も多いことを挙げた。2004年にはメッセージ送受信数は150億以上、3兆円を超す市場になるという。ラバイン氏は「日本市場は携帯端末において先進的で、日本市場を重視して“FunMail”サービスも日本から開始する」と語った。

携帯電話の時間別の利用目的
携帯電話の時間別の利用目的。日本でも世界でもメッセージ送受信が最多

同社では、文章だけでなくアニメーションが加わることで、意思表示が明確化し、わかりやすいメッセージになるとしている。また、基本的にISPを経由してサービスを提供することで、販売やマーケティングのコストを削減する。

モバイル・インターネットキャピタル代表取締役社長 西岡郁夫氏モバイル・インターネットキャピタル代表取締役社長 西岡郁夫氏

ファンメール・ジャパンに出資しているベンチャーキャピタル、モバイル・インターネットキャピタル(株)代表取締役社長の西岡郁夫氏は、同社について「アメリカで研究開発をしつつも、日本でサービスを開始するところが面白い。だが、NECや富士通などの大企業はなかなかファンメールのようなベンチャーとは話をしてくれないので、我々がその間を取り持つ」とし、ファンメールと大手ISPとの関係強化に協力すると語った。

ファンメール・ジャパン代表取締役社長 小金明雄氏ファンメール・ジャパン代表取締役社長 小金明雄氏

ファンメール・ジャパン代表取締役社長の小金明雄氏は、初年度に約10万人の利用者を獲得し、その後も利用者数を毎年倍増させるとの目標を示した。また、“FunMail”サービスはマルチデバイス対応を謳っており、今後も対応するデバイス、機種の拡大を図るとしている。

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