ASCII.jp：Pentium 4-1.8GHzベンチマーク (2/3)

Pentium 4-1.8GHzベンチマーク

2001年07月04日 16時19分更新

文● 鈴木雅暢

PentiumIII-Sは意外な高性能
ベンチマークテスト

　さて、ベンチマークテストによって各CPUの性能を検証してみよう。テストに使用した環境は下記のとおりだ。基本的にCPU＆マザーボード以外の環境は同一にしてCPUの性能差をわかるようにしているのだが、今回掲載した中で、過去にテストしたPentiumIII-1GHz、Athlon-1.33GHz、およびPentium 4-1.5／1.7GHzの環境ではHDDにSeagateの「Barracuda ATA II 100」を利用していた。このHDDのみ、今回の環境と異なっていることをご了承願いたい。

Superπ


東京大学金田研究室が開発した円周率計算プログラム。環境は1024×768ドット／32bitカラー／リフレッシュレート85Hz。104万桁の計算を、19回ループさせるのにかかった時間を掲載している。AthlonとPentium 4の力関係は従来どおりだが、PentiumIII-S-1.13GHzが、PentiumIII-1GHzに対して約118％というクロック比以上の性能を叩き出しているのは注目。2次キャッシュ増量の効果が大きく出ている。

東京大学金田研究室が開発した円周率計算プログラム。環境は1024×768ドット／32bitカラー／リフレッシュレート85Hz。104万桁の計算を、19回ループさせるのにかかった時間を掲載している。AthlonとPentium 4の力関係は従来どおりだが、PentiumIII-S-1.13GHzが、PentiumIII-1GHzに対して約118％というクロック比以上の性能を叩き出しているのは注目。2次キャッシュ増量の効果が大きく出ている。

SYSmark 2000


BAPCo開発のベンチマーク。1024×768ドット／32bitカラー／85Hz。Athlonが強い。特に、Office 2000はじめビジネス系アプリの性能を示す「Office Productivity」では最高クロック同士の比較で約19％と、大きな差をつけている。Adobe Photoshopなどクリエイティブ系アプリの性能を示す「Internet Content Creation」での差は7％。ここでもPentiumIII-SがPentiumIII-1GHzに対してどちらの項目でも20％以上という大きな伸びをみせており、トータルではPentium 4-1.5GHzをも上回っている。

BAPCo開発のベンチマーク。1024×768ドット／32bitカラー／85Hz。Athlonが強い。特に、Office 2000はじめビジネス系アプリの性能を示す「Office Productivity」では最高クロック同士の比較で約19％と、大きな差をつけている。Adobe Photoshopなどクリエイティブ系アプリの性能を示す「Internet Content Creation」での差は7％。ここでもPentiumIII-SがPentiumIII-1GHzに対してどちらの項目でも20％以上という大きな伸びをみせており、トータルではPentium 4-1.5GHzをも上回っている。

3DMark 2000 Ver1.1


Madonion.comの有名なベンチマークテスト。環境は1024×768ドット／16bitカラー／85Hz。ビデオカードのHardware T＆Lを使わず、それぞれのCPUに最適化している。AthlonとPentium 4は、最高クロック同士で一進一退の攻防を繰り返している。Pentium 4-1.7GHzを交わしたAthlon-1.4GHzをPentium 4が1.8GHzで再びかわし、トップの座を奪回した。ここでもPentiumIII-Sの512KBキャッシュの威力は絶大で、PentiumIII-1GHzに対してトータルスコアで1000以上の差をつけただけでなく、Pentium 4-1.5GHzをも上回っている。この傾向はHardware T＆Lを利用した場合も同じ。

Madonion.comの有名なベンチマークテスト。環境は1024×768ドット／16bitカラー／85Hz。ビデオカードのHardware T＆Lを使わず、それぞれのCPUに最適化している。AthlonとPentium 4は、最高クロック同士で一進一退の攻防を繰り返している。Pentium 4-1.7GHzを交わしたAthlon-1.4GHzをPentium 4が1.8GHzで再びかわし、トップの座を奪回した。ここでもPentiumIII-Sの512KBキャッシュの威力は絶大で、PentiumIII-1GHzに対してトータルスコアで1000以上の差をつけただけでなく、Pentium 4-1.5GHzをも上回っている。この傾向はHardware T＆Lを利用した場合も同じ。

3DMark 2001


3DMark 2000の後継となる、Madonion.comの最新3Dベンチマークテスト。環境は1024×768ドット／32bitカラー／85Hz。ここでは全体的にPentium4が優勢。Pentium 4-1.7GHzがAthlon-1.4GHzを上回っている。PentiumIII-S-1.13GHzは、PentiumIII-1GHzに対して約13％UPとここでも高い性能を示したが、さすがにPentium 4にはおよばなかった。

MP3＆MPEG4エンコード


MP3は、キヤノンが海外で販売してるMP3エンコーダソフト「e Jay MP3 Plus 1.3」(SSE／3D Now！両対応)で585MBのWAVファイルをMP3にエンコードするのにかかった時間。AthlonとPentium 4はほぼ互角だが、クロックに勝るPentium 4が若干優勢で、Pentium 4-1.8GHzがトップ。MPEG4は、Windows Media Encoder 7.0で、30秒間のAVIファイルをMPEG4にコンバートするのにかかった時間。こちらはSSEのみの対応ということもあり、Pentium 4がAthlonに大差をつけた。不公平なようだが、市場には3D Now!対応アプリよりもSSE対応アプリのほうが断然多いのも事実。その点を含んで、結果のグラフをご覧いただきたい。注目のPentiumIII-S-1.13GHzは、ここでも大躍進。PentiumIII-1GHzに対してMP3で36％、MPEG4で23％ものアドバンテージを示した。

MP3は、キヤノンが海外で販売してるMP3エンコーダソフト「e Jay MP3 Plus 1.3」(SSE／3D Now！両対応)で585MBのWAVファイルをMP3にエンコードするのにかかった時間。AthlonとPentium 4はほぼ互角だが、クロックに勝るPentium 4が若干優勢で、Pentium 4-1.8GHzがトップ。MPEG4は、Windows Media Encoder 7.0で、30秒間のAVIファイルをMPEG4にコンバートするのにかかった時間。こちらはSSEのみの対応ということもあり、Pentium 4がAthlonに大差をつけた。不公平なようだが、市場には3D Now!対応アプリよりもSSE対応アプリのほうが断然多いのも事実。その点を含んで、結果のグラフをご覧いただきたい。注目のPentiumIII-S-1.13GHzは、ここでも大躍進。PentiumIII-1GHzに対してMP3で36％、MPEG4で23％ものアドバンテージを示した。

ベンチマークテスト環境
CPU	Pentium 4	Athlon	PentiumIII-S
マザーボード	Intel　D850GB	Gigabyte　GA-7DX	Gigabyte　GA-6OXET
チップセット	i850	AMD761＋686B	i815EP B-Step
メモリ	PC800 RDRAM×2	PC2100 DDR SDRAM(CL=2.5)	PC133 SDRAM(CL=3)
ビデオ	GeForce2 Ultra(DDR SGRAM64MB)
HDD	IBM　Deskstar 60GXP
OS	Windows Millennium Edition
追加ドライバ等	Intel UltraATA Storage Driver Ver6.10、DirectX 8.0a、Detonator 3(6.50)	AMD Miniport Driver 4.80、VIA IDE BusMaster Driver 2.1.50、DirectX 8.0a、Detonator 3(6.50)	Intel UltraATA Storage Driver Ver6.10、DirectX 8.0a、Detonator 3(6.50)