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巨大なRIMMライザが特徴的なTyan製デュアルXeonマザーの販売開始

2001年06月30日 23時21分更新

文● Jo_Kubota

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Thunder i860
「Thunder i860」。中央に差さっているのがMEC

 以前、TyanのデュアルXeonマザーボード「Thunder i860」が展示されたというニュースをお伝えしたが、その製品版がUSER'S SIDE本店に入荷した。Thunder i860は“MEC”(Memory Expansion Card)と呼ばれるRIMMライザが特徴的なハイエンド向けマザーボードだ。



SocketF×2

 チップセットは現在唯一Xeonに対応する“i860”で、603ピンの“SocketF”を2つ搭載。SocketFには、ピンに埃が入らないようにするためかセロハンが貼られている。拡張スロットはAGP Pro×1、64bitPCI×2、32bitPCI×3で、このほかオンボードでLSIlogic製のUltra160(2チャンネル)コントローラ“53C1010R”、サウンドチップ、そしてICH2の機能を利用して10/100Base-TXに対応するIntel製のネットワークコントローラ“82550EY”を搭載している点は、展示されていたものと変わらない。



RIMMライザ

 大きく変わったのはMEC上に配置されていたVRMモジュールが撤廃され、MEC上にそのままVRM用のパーツが載っている点だ。MEC上には8本のRIMMソケットがあり最大で512MB×8=4GBまでメモリを搭載することが可能となっている。
 MEC上に配置された“MRH-R”(Memory Repeater Hub for RDRAM)が2chのRDRAMをサポートしており、なおかつMRH-Rが2個搭載されるため、2チャンネル×2チャンネル=4チャンネルとなる。RDRAMでは1チャンネルに最低でも1枚のRIMMを差す必要があるので、Thunder i860の場合は4チャンネル(=4本単位)のメモリ増設が必要だ。ただし4チャンネルと言ってもi860自体のメモリチャンネルは2なので最大で1.6GB×2チャンネル=3.2GB/秒という仕様が変わるわけではない。



在庫アリ
16万8000円ながら「即納」(USER'S SIDE本店)

 電源コネクタは24ピンのWTX-PS2となっており、SuperMicroのP4DC6に採用されているSSI EPSとは互換性がない。CPU用の電源コネクタ(8ピン)も備えている。USER'S SIDE本店ではこの規格に対応した430W電源とセットにして16万8000円で販売中だ。これは先行して販売がはじまっているSupermicro製i860マザーボード「P4DC6」と同様かなり高価であり、導入へのハードルはかなり高いと言えるだろう。



Tyanのi815E B-Stepマザーも販売開始

Tomcat i815T

 なおUSER'S SIDE本店では、同じくTyan製のi815E B-Step搭載マザーボード「Tomcat i815T」も販売中。こちらは2万2800円となっている。



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