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いよいよブランド統合開始? まるっきりQuantumなMaxtor製HDDが登場

2001年06月29日 21時51分更新

文● Jo_Kubota

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DiamondMax D540X

 Seagateに続き、Maxtorからも40GBプラッタを採用する「DiamondMax D540X」がアキバに現われた。今回登場した製品の型番は“MX-4K080H4”で、80GBの容量を持つ。

 D540Xシリーズの回転数は5400rpmで、キャッシュは2MBを搭載。シークタイムは12msで、Ultra ATA/100に対応するというスペックからすれば、基本的には普及帯のHDDと言えるだろう。ただし40GBプラッタを採用することにより、内部転送レートは43MB/秒に達し、実転送レートも最大で36MB/秒とかなり高速なドライブとなっている。



比較1
D540XとFireball lctの比較。並べてみると、遠目にはまず区別できない

 さてこのD540X、一見したところは回転数を落として静粛性を実現したとして話題になったQuantumのエントリー向けHDD“Fireball lct”シリーズ? と思うほどそっくりなつくりをしている。12msというシークタイムにFireball lctシリーズの面影を残しているほか、ジャンパ設定などを示すラベルに至るまで、Maxtorが買収したQuantum製HDDとほとんど同一。これを見る限り、Quantumが開発していたドライブをほぼそのままMaxtorブランドで発売したものだと推測できる。基板面に実装しているLSIの一つに“Quantum”ロゴまで入っているあたり、まず間違いないだろう。



比較2
D540XとFireball lctシリーズに書かれているスペック表記の比較。ブランドロゴ以外はまったく同じと言っていい
Quantumロゴ入りLSI

 HDDメーカーとしては老舗のQuantum社のHDD部門がMaxtor社に売却され以来、Qunatum社のハードディスクは市場から消えつつある。しかし、今後どのような方針で両社のHDD製品ラインナップが統合されていくのかはまだ不明ではあるものの、しばらくは“Maxtor印のQuantum製HDD”が登場することになりそう。すでにQuantumのフラグシップHDD“Atlas10K III”はそのままMaxtorから発売されることが決定しているが、どのようなかたちであるにせよQuantum製HDDが再び世に出るというのはQunatumファンには嬉しい限りだ。

 価格は以下のとおり。なおラインナップは今回登場した80GBのほか20/40/60GBが用意されており、今後徐々に出回るようだ。



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