ワシントン連邦高等裁判所は28日(現地時間)、審議していた米マイクロソフト社の反トラスト法(独占禁止法)訴訟で、2000年6月7日に米連邦地方裁判所が下した、2社に分割するという是正命令を破棄し、審理をやり直すよう差し戻す判決を下した。
米マイクロソフト、ビル・ゲイツ会長兼チーフソフトウェアアーキテクト(画像は2001年1月のInternational CESの基調講演時のもの) |
この裁判は、米マイクロソフトがWindowsのパソコン用OSにおける独占的地位を利用して、ウェブブラウザーなどほかのアプリケーションにおいても目指したと、米司法省と19州が反トラスト法違反だと訴えていた。
連邦地裁の判決では、米マイクロソフトをOSを販売する会社とOffice製品などのアプリケーション製品とインターネット事業を行なう会社の2つに分割し、WindowsのOEM供給先メーカーがスタートアップ画面の一部を変更することに対して制限しないことや、Windowsに同社のほかの製品を抱き合わせることを強制しないことなどが命じられていた。
米マイクロソフトはこの判決に反発して上訴していた。