ヤマハ(株)が展開しているネットオーディション“MusicFront”から、『バンブー 茂』および『広田美穂』の2アーティストが25日にCDデビューした。
バンブー 茂のライブ風景。話しているときは気さくないい人たちだけど、ライブでは一転、シャープでパワフルなサウンドが炸裂する。やっぱり実際にデビューする人たちは違うなあとしみじみ |
MusicFrontは、インターネットとライブを融合させたリスナー参加型公開オーディオション。アーティストから送られてきた応募楽曲をウェブサイトで公開し、一般リスナーが試聴/投票する。投票結果と国内外の著名アーティストの推薦により、デビューアーティストが決定される仕組み。
昨年6月よりアーティスト数約1700組、約5000曲の応募があり、その中からすでに11組のアーティストがネットデビュー、インターネットやPHSなどの音楽配信、および店頭設置型音楽配信端末で楽曲が販売されているが、CDデビューを果たしたのは上記2アーティストが初めて。
今回のCDは、(株)ゼティマのインディペンデント新レーベル“カメレオンレーベル”から発売される。このカメレオンレーベルでは、MusicFrontからデビューしたアーティストを中心に今後も定期的にCDをリリースしていくという。
バンブー 茂は、ヴォーカル:卍家タケコ、ギター:サカサイツトム、ドラムス:山昌平のバンド。マキシシングル『夜のメロディ』(1500円)が発売中。収録曲は、『夜のメロディ』『バイバイ』『オレンヂの馬』『発酵スル歌』。
女性シンガー広田美穂のマキシシングルは『Pray…』(1020円)。収録曲は『Pray…』『Pray…~SWEET SOUL MIX~』『ラブの詩(うた)』。『Pray…』はテレビ朝日系列『朝だ! 生です旅サラダ』のエンディングテーマ。
CDデビュー記念ライブを開催
ヤマハは、バンブー 茂のCDデビューに合わせ、デビューライブ“MusicFront Live featuring バンブー 茂”を25日、都内スタジオセントギガで開催した。
MusicFrontからの栄えある第1弾CDデビューアーティストとなったバンブー 茂。バーブ佐竹まがいのおやじが出てくるかと思いきや、とても気のいい若者3人組が登場。MusicFrontへの応募のきっかけは、「(山さんの)妹が勝手に応募してまして、僕らが話を聞いたときにはすでにデビューということで……(笑)」。MusicFrontは、楽曲をSoundVQやMP3データを直接サイトに送信して応募できるのだが、妹さんはMP3データで応募したとのこと。持つべきものはできた妹?
右から、バンブー 茂の山昌平さん、卍家タケコさん、サカサイツトムさん。ライブ本番前の貴重なお時間をありがとうございました |
また、3人ともパソコンユーザー。特に山さんは「(パソコンは)昔から好きですね。古くはMSXから……」おともだちだ(笑)。もちろんバンブー 茂のホームページもあり、掲示板でファンと交流。「よく書き込みしてくださる人と今日初めて会えたんですよ。オフ会みたいですね」。インターネット万歳!
ライブのもう1組の出演者は『ウェルテル』。ヴォーカル/ギター:宮崎秀之、ギター/コーラス:山中雅明、ベース:土本浩貴、ドラムス:菅田典幸の4人組バンドでMusicFrontからネットデビューしている。
右から、ウェルテルの菅田典幸さん、宮崎秀之さん、作詞担当のBERRYさん、土本浩貴さん、山中雅明さん。ライブ終了後でお疲れのところをありがとうございました |
彼らもやっぱりパソコンユーザー(時代は変わりましたよ、お父さん)。MusicFrontに応募したきっかけは、「バンド結成後、数ヵ月経って実力がついてきたのでオーディションを受けようと。それでYahoo! で検索したら最初に表示されたのがMusicFrontだったんですよ(笑)」。
ウェルテルもホームページを持っている。「『ホームページ・ビルダー』で作りました(笑)」。ホームページでバンドメンバーを募り、電子メールのやり取りでメンバーとなった人も。掲示板の常連さんたちも今日のライブに多数詰め掛けたとか。インターネット万歳!
ウェルテルのライブ風景。話しているときの気安いお兄ちゃんたちと同一人物とは思えないカッコよさ。「みんなと同じ空間を共有できてうれしい」 |