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松下、身に付けたりバイクに取り付けたりできるモバイルパソコンを発売

2001年06月26日 16時13分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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松下電器産業(株)は26日、パソコン本体とディスプレーを分離して利用できるワイヤレスディスプレーパソコン『PRONOTE AirFG(プロノート エアー エフジー) CF-07A65W8S』を27日に発売すると発表した。

PRONOTE AirFGは、パソコン本体部と、タッチパネル式カラー液晶ディスプレー『AirLC』という2つのユニットで構成されるワイヤレスディスプレーパソコン。パソコン本体とAirLC間の通信に、専用のワイヤレスLAN(IEEE802.11b準拠)を採用し、パソコン画面をワイヤレスで高速転送する仕組み。

AirFG『PRONOTE AirFG』。写真上が本体部、下がディスプレー部の『AirLC』

ワイヤレス通信のデータ伝送速度は11Mbps、有効距離は50m。同社独自開発の画面転送ソフトを組み込んでおり、画面が変化する度に全画面を伝送するのではなく、本体側で画面の変化した部分のみを圧縮し、AirLCに転送できる。これにより、高速な画面転送が可能、画面全体を転送する場合でも2秒以下ですべて表示できるという。

また、本体とAieLC同士をマシンIDで管理すると共に、ワイヤレス通信チャンネルを11チャンネルまで設定できるため、同じ場所で複数台のPRONOTE AirFGを利用しても干渉することはないという。

本体とAirLCの有功距離が50mのため、半径50m以内であればAirLCのみを携帯して持ち運び操作することが可能。このため、バイクや自転車など従来機では搭載が困難であった乗り物に対する車載用モバイルパソコンとして利用できるほか、建築現場などでも容易に使えるという。

バイクに搭載
バイクにPRONOTE AirFGを搭載した例。ハンドル部中央にAirLCを搭載、本体は後輪左側に設置した黒のボックスの中に備えいてる

また、50m以上離れた場合でもパソコン画面を確認できるよう、AirLC本体に8MBのメモリー(SDRAM)と画面キャプチャー機能を搭載、AirLCのキャプチャーボタンを押すと、表示されている画面を保存できる。画面は最大100画面まで保存可能。

AirLCAirLCのボタン類。電源ボタンなどのほか、画面キャプチャーボタンも用意されている

AirLCは、屋外の直射日光下でも画面を見やすくするため、微透過型液晶ディスプレーと、透過率の高いタッチパネルを採用している。また、映り込みを低減できるよう液晶表面にAR処理を施している。

堅牢性も重視し、本体、AirLCとも1.2m落下試験(MIL-STD-801E準拠)や防塵/防滴試験(IEC/EN60 529準拠)に耐える設計となっている。本体の筐体はアルミニウム合金を採用、HDD部は衝撃吸収材で保護している。AirLCの筐体はマグネシウム合金を採用、衝撃をやわらげる画面スポンジや破損を防止するインターナルダンパーも採用し、タッチパネルは強化ガラスとなっている。

本体仕様は、CPUにIntel SpeedStepテクノロジ対応超低電圧版モバイルPentium III-300MHzを採用、チップセットはIntel 815EMチップセット。64MBのメモリー(SDRAM)と、5GBのHDD(1.8インチHDD)を搭載する。PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)で、インターフェースはミニUSBコネクター、シリアル、ワイヤレスディスプレー用ポート(IEEE802.11b準拠)。バッテリーはリチウムイオンバッテリーパック×2のデュアルバッテリーで、電源を切らなくても交換が可能。連続駆動時間は4時間。本体サイズは幅200×奥行き91.6×高さ52mm、重量は920g。OSは標準でWindows 98 SEだが、変更も可能(オプション)という。

AirLC仕様は、タッチパネル形式の8.4型微透過型液晶ディスプレー(800×600ドット)を搭載、バックライトを内蔵する。インターフェースはシリアルとワイヤレスディスプレー用ポート(IEEE802.11b準拠)を装備する。バッテリー駆動時間はバックライトOFF時で5時間、ON時で2.5時間。サイズは幅222×奥行き162×高さ29.5mm、重量は698g。

PRONOTE AirFGは、基本的には企業法人ユーザー向け製品だが、松下ネットワークマーケティング(株)が運営するECサイト“Pana Sense”で個人ユーザーも購入できる。価格はオープンプライスで、Pana Sense価格は34万5000円。Pana Senseでは27日より受注を開始するが、製品出荷時期は10月中旬になるという。

本日都内で行なわれた発表会で、同社パーソナルコンピュータ事業部マーケティングセンター所長の伊藤好生氏は、「PRONOTE AirFGは、日米で同時発売する。本体とディスプレーが分離できるため、本体を身体や乗り物に固定させ、手元にディスプレー部だけを持って操作可能。これにより過酷で不安定な建築現場などでパソコンを利用できる。ターゲット市場例は白バイ警官用情報端末や鉄道会社の列車修理/点検用端末など。屋外におけるパソコンのビジネスフィールドを拡大したい広げたい」としている。

松下伊藤氏と高木氏
同社パーソナルコンピュータ事業部マーケティングセンター所長の伊藤好生氏(左)と、同事業部テクノロジーセンター所長の高木俊幸氏(右)

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