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インターネット利用人口は3263万人――インプレス、『インターネット白書 2001』を発行

2001年06月25日 19時46分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)インプレスは25日、インターネット協会監修による『インターネット白書2001』を発行した。

『インターネット白書2001』
『インターネット白書2001』

同白書によると、2001年2月現在で日本のインターネット利用者人口は3263万6000人で、前年比68.4%の増加となった。そのうち携帯電話・PHSのみでの利用者は652万5000人、勤務先・学校の機器からの利用者が565万6000人、自宅の機器からの利用者が1152万4000人、それらを複数利用している人が893万1000人となり、インプレスによると「(自宅でも、職場や学校でも)どこでもインターネットを利用できる状況」になりつつある。

インターネット利用人口の推移
インターネット利用人口の推移。2000年後半に急激に伸びているのは、iモードの普及によるもの
機器別の利用者の推移
機器別の利用者の推移。このグラフからも、携帯・PHSの利用者が2000年後半から急激に増加していることがわかる

その中でも、携帯電話・PHSのみの利用者が、2000年2月の3万人から652万人と急増している。重複回答だが、携帯電話からインターネットを利用している世帯が利用世帯全体の61.0%と、自宅のパソコンで利用している世帯の59.1%を上回っている。

携帯電話・PHSについては、純粋に持ち歩くことが可能な電話と位置付けている利用者は40.4%で、そのほかの過半数の利用者が単なる電話ではないと認識している。さらに18.7%の利用者は「通話が可能なインターネット情報端末」などと、従来の電話とはまったく別の機器との位置付けをしている。

また、携帯電話・PHSでインターネットを利用することで、ほかのメディアの利用が減ったかどうかについては、53.2%が利用の減ったメディアがあると回答している。その内訳は、複数回答で電話が66.8%、手紙やはがきが23.9%、FAXが19.3%などとなっており、携帯電話の普及によって電話の利用が減少するという、皮肉な状況となっている。

男女比、年齢別に見ると、40歳代以上は圧倒的に男性が多いのに対し、10歳代および20歳代は男女がほぼ拮抗している。アメリカでは2001年末に男女の利用者数がほぼ同数、2002年末には女性が上回ると予想されており、日本でも使いやすい端末などが普及すれば、今後同様の推移をたどる可能性が高い。

接続別の利用者の割合
接続別の利用者の割合。確かにブロードバンド接続の伸び率は高いが、全体の中に占める割合は、まだまだ低い

xDSLやCATVなどのブロードバンド環境の普及状況については、xDSLが昨年の0.1%から0.8%、CATVが3.2%から8.0%と高い伸びを示している。しかし、依然として全体の78.7%はダイヤルアップ接続であり、ブロードバンド接続は、伸び率が高くともまだ普及には時間がかかると読み取れる。もっとも、Yahoo!がADSLサービス開始を発表して10万人前後の予約が殺到するなど、ADSLが爆発的に普及する可能性も否定できない。

以上、今回の『インターネット白書2001』からは、重いコンテンツを扱うブロードバンド環境よりも、携帯電話・PHSによる手軽なインターネット利用が大きく伸びでいることがわかる。“インターネット白書2001”編集長の倉園佳三氏は、価格面、スキル面でパソコンを買えない、買わない人々でも簡単に利用できる携帯電話などが、今後もインターネット普及のけん引役になる構図は変わらないと予想している。

インプレス代表取締役社長 塚本慶一郎氏
『インターネット白書2001』を掲げるインプレス代表取締役社長 塚本慶一郎氏

インプレス代表取締役社長の塚本慶一郎氏は、『インターネット白書2001』の今後の展開について、年に数回発行することや、携帯電話などの個々の分野ごとの白書にするなど、さらに拡大・発展を図るとしている。

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