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broadDirect ADS7004BR

broadDirect ADS7004BR

2001年06月22日 12時07分更新

文● 宇野貴教

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broadDirect ADS7004BR

アクトンテクノロジィ

3万3000円

アクトンテクノロジィは、今流行のADSLやCATVインターネットに対応するブロードバンドルータや無線LAN製品などを精力的にリリースしているネットワーク機器メーカーだ。今回、新たにラインナップに加わった「broadDirect ADS7004BR」は、パラレルポート内蔵ブロードバンドルータ「broadDirect SMC7004BR」と無線LAN製品「airDirect」シリーズの機能を統合した“オールインワンブロードバンドルータ”といえる製品だ。

豊富な機能と簡単設定、
初心者から上級者まで幅広くサポート

背面にはパラレル、シリアル、無線LANのPCカードを搭載する。PCカードは着脱不可となっている。
 ADS7004BRの基本性能は2001年2月に発売されたSMC7004BRを踏襲し、



  • 10/100Mbps対応の「4ポートスイッチングハブ」
  • TAやモデムを接続してインターネットの共有を可能にする「シリアルポート」
  • プリントサーバ機能(対応OSはWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000)のための「パラレルポート」
  • ケーブル/ADSLモデム接続用の「WANポート(10BASE-T)」

WAN/LAN用のEthernetポートはすべて前面に装備している。薄型の筐体は金属製で非常にがっちりしており、強度的な不安はない。
――などを装備しPPPoE機能にも対応している。さらに同社製の無線LANカードを標準で搭載しており無線LANのアクセスポイントとしての機能も持つなど、「装備できる機能はすべて持った」と言える豪華なブロードバンドルータだ。



本体機能の設定はLAN上のPCからWebブラウザを使って行なう。とりあえず基本設定にある項目を埋めれば、Webの閲覧とメールは利用可能になる。
 ルータ機能の設定はLAN上のPCからWebブラウザを使って行なうため、導入時にドライバや専用ソフトなどをインストールする必要はない(ただしプリントサーバ機能を使うには専用ソフトが必要)。インターネットに接続するために最低限行なう必要のある設定項目は、すべて「基本設定」のページにまとめられているため「とりあえずインターネットにつながればいい」という初心者ユーザーでも設定に戸惑うことはないだろう。ただ、複数のプロバイダやアクセスポイントを登録しておくことはできないので、状況に応じてプロバイダを使い分けているようなヘビーユーザーには物足りなく感じるかもしれない。



プリントサーバ機能は専用ソフトとプリンタドライバのインストール後、印刷先のポートにADS7004BRのIPアドレスを設定すれば利用できる。

 インターネットへの接続形態は、

  • ケーブル/ADSLモデムを利用する場合の「静的IPアドレス」および「動的IPアドレス」
  • NTTのフレッツ・ADSLサービスを利用する場合の「PPPoE」
  • そしてシリアルポート接続でTA/モデムを使用する「ダイヤルアップ」

――の4種類に対応している。

一部のネットワークゲームやアプリケーションはこの「特殊AP機能」を設定すれば利用可能になる。メジャーなソフトはテンプレートで用意されているので安心だ。
 ファイアウォールとして機能するブロードバンドルータを介することで動作不能になってしまう一部のネットワークゲームやアプリケーションは、特定ポートへのパケット通過を許可する「特殊AP(アプリケーション)機能」で対応可能だ。利用するサービスやアプリケーションごとの設定を8個まで登録でき、「MSN Gaming Zone」やBrizzardの「Battle.net」といったメジャーなネットワークゲームサービスや「QuickTime」などのアプリケーションについては、あらかじめテンプレートが用意されている。これは初心者にはありがたい機能だ。



仮想サーバはサーバ公開用の設定。WebやFTPといったサービスを提供するにはこの機能を使う。これも一般的なサービスについてはテンプレートが用意されている。
 逆にLAN上に設置したFTPサーバやWebサーバなどをインターネットに公開したい場合には「仮想サーバ機能」を利用する。これは特定のサービスポートに対するWAN側からのアクセスをあらかじめ設定しておいたLAN内のPCに転送するもの。最大12個のポート/IPアドレスが指定でき、FTPやWeb、POP3など主なサービスのポート番号がリストで用意されているので設定が行ないやすい。

 無線LAN機能はIEEE802.11bに準拠しており、最大11Mbpsでの通信に対応する。MACアドレスによるアクセス制限機能が用意されていない点は他社製品と比較して見劣りするが、SSID(※1)によるネットワーク識別や64/128bitのWEP(※2)による暗号化に対応するので、複数の方法を組み合わせるなどすればセキュリティに関しては問題ないだろう。

※1 無線通信を行う端末同士をグループ分けするための識別名。同じSSIDの設定された端末間でのみ無線LANで直接通信が行える。

※2 WEP(Wired Equivalent Privacy): 無線LAN通信の国際標準であるIEEE802.11で採用されている暗号化アルゴリズム。

 さて、実際に編集部でWAN側からLANへのスループットを計測してみたところ、FTPでのファイル転送では3.6Mbps程度の実効速度が得られた。ADSLやCATVでのインターネットアクセスサービスで利用するには十分なパフォーマンスを持っていると言えよう。

 多彩なインターフェイス、低価格、豊富な機能と3拍子揃って人気のSMC7004BRに、無線LAN機能が加わったこの製品、ケーブルレスのLAN環境を構築したい人にはなかなか魅力的な機種となるだろう。


broadDirect ADS7004BRの主なスペック
インターフェイス 10BASE-T/100BASE-TX×4、シリアル、パラレル
アドレス変換機能 NAT、IPマスカレード、静的IPマスカレード
DHCP サーバ、クライアント
無線LAN対応規格 IEEE802.11b、ARIB STD-T33/STD-T66
無線LAN周波数帯 2.4GHz
無線LAN伝送方式 DS-SS方式(スペクトラム直接拡散方式)
無線LAN伝送速度 1/2/5/11Mbps
無線LAN伝送距離 屋内35~100m/屋外100~300m
サイズ 242(W)×140(D)×30(H)mm
重量 900g

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