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PCV-J20「WORKS」

PCV-J20「WORKS」

2001年06月18日 00時00分更新

文● 山崎

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PCV-J20「WORKS」

ソニースタイルドットコム・ジャパン

11万4800円

この夏モデルから新しい筐体デザインを採用する「PCV-J」シリーズは、VAIOのデスクトップPCのラインナップではエントリモデルに位置付けられる製品だ。エントリモデルと言ってもCD-RW+DVD-ROMのコンボドライブを搭載し、上位モデルと同様にVAIOオリジナルソフトがたっぷりとプリインストールされるなど、いわゆる低価格PCとは一線を画すマシンである。

基本スペックの強化に加えカスタマイズも可能

新しくなった筐体は電源のインジケータにPCV-RXシリーズと同様の青色LEDを採用し、クールなイメージを強調している。FDDにアクセスするためにフロントのカバーを下げた状態でも電源スイッチを操作できる。

 PCV-Jシリーズの2001年夏モデルには、

  • 15インチCRTとセットになったベーシックモデル「PCV-J20V5」
  • 17インチCRTとセットでさらに「Office XP Personal」がプリインストールされた「PCV-J20V7BP」
  • PCV-J20V7BPにTVチューナ内蔵MPEG2リアルタイムエンコーダボードとMPEG録画/再生ソフト「Giga Pocket」を追加した「PCV-J20V7GBP」

――の3モデルが用意されている。さらにこれら店頭販売モデルに加え、ソニー製品のオンライン販売サイト「SonyStyle」オリジナルの「WORKS」モデルもラインナップされている。これらはいずれも店頭販売の各モデルをベースに、標準搭載のメモリ容量を拡大し、ネットワークカードを標準装備するなどの機能強化が行われ、本体単体(モニタレス)で発売される。
 今回はSonyStyleオリジナルのWORKSモデルから、もっとベーシックな『PCV-J20「WORKS」』を紹介しよう。

光メディアドライブは従来のCD-RWから、エントリPCでももはや当たり前といえるCD-RW&DVD-ROMのコンボドライブへと変更され、エンタテインメント性がより高まっている。

 PCV-J20「WORKS」のハードウェアスペックは基本的には店頭販売モデルを踏襲している。前述のようにメインメモリが標準で256MBに増設され、10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetカードをPCIスロットに標準で搭載する点が異なっている。
 そのほかの仕様は店頭販売モデルと共通で、CPUはDuron-900MHz、HDDは40GBを採用する。画面表示はSiS730Sチップセットに内蔵のビデオ機能を利用して1280×1024ドット/フルカラー/60Hzまでの表示が可能だ。
 また、光メディアドライブは春モデルのCD-RWドライブから、書き換え/書き込み最大4倍速のCD-RW&DVD-ROMコンボドライブに変更され、CD-R/RWへのライティングに加えDVD-Videoも観られるエンタテインメント性の高いマシンとなっている。ライティングソフトとパケットライトソフトはAdaptecの「Easy CD Creator 4 Standard」「DirectCD Ver.3.0」がプリインストールされており、DVD再生はMediamaticsのソフトDVDプレーヤ「DVDExpress」のデコードエンジンをVAIO向けにチューンして採用する「MediaBar DVDプレーヤー」で行う。

 PCV-Jシリーズは、同等のスペックを持つ他社のエントリクラスのPCと比較すると実売価格は少し高めに設定されている。にもかかわらず、VAIOブランドと個性的なボディデザインに加え、魅力的なオリジナルアプリケーションが豊富にプリインストールされていることで、店頭でも人気の高いモデルだ。PCV-J20「WORKS」も店頭モデルと同じく、i.LINK端子経由でDV動画の取り込みと簡易編集を行う「DVgate Ver.2.3」「MovieShaker Ver.3.0」、画像ファイル管理ソフト「PictureGear Ver.5.0」、地図ビューアソフト「Navin' You Ver.5.1」をはじめとするVAIOオリジナルソフトが揃っている。単なる低価格PCではなく、購入したその日から豊富なソフトで“VAIOワールドを体験できる”という意味でのエントリPCなのである。



SonyStyleオリジナルマシンのPCV-J20「WORKS」は店頭販売モデルと異なり、10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetカードを標準で装備する。奥は56kbps対応モデムカード。

 エントリPCというと“上位機種に比べ見劣りするスペック”というイメージがあるが、メインメモリを256MBに増強し、Ethernetカードを標準で装備する「WORKS」モデルなので、プリインストールソフトやOfficeアプリなどを使ってみた限りではパフォーマンス的に不満はない。特にEthernetカードを標準装備している点は、ビジネスユースやブロードバンドインターネット環境で評価が高いだろう。このほかにもSonyStyleでは「TUNE」メニューを用意しており、メモリ容量は128MBへのダウングレード(-1万円)から最大512MB(+2万7500円)まで、HDDは40GBを増設(+2万5000円)して80GBにできるなど、ユーザーが好みに応じてマシンスペックをカスタマイズできる。ベースはエントリPCながら上位機種に劣らないハイスペックマシンに仕上げることが可能だ。



この夏モデルからボディデザインが一新されたPCV-Jシリーズだが、シャーシ自体は春モデルから変更はない。マイクロタワー筐体なので増設の余裕は3.5インチ内部ベイが1つ、PCIスロットは2つと少ない。

 また、PCV-J20「WORKS」は本体単体で購入できるので、1台目のマシンとしてだけでなく、旧型のPCやMacからの乗り換えなど、手持ちのモニタをそのまま使い続けたいというユーザーにもお勧めできる。しかもモニタをセットで購入したいという場合には、店頭販売モデルに組み合わされる15インチFDトリニトロンCRTモニタ「HMD-A101」(+2万5000円)および17インチFDトリニトロンCRTモニタ「PCVD-A201」(+3万5000円)に加え、15インチTFT液晶モニタ「SDM-N50」(+11万8000円)、TVチューナ内蔵15インチTFT液晶モニタ「SDM-N50TV」(+12万8000円)の4種類から任意のものを選択可能だ。この点も店頭モデルにはない魅力となっている。

 SonyStyleではサポートにも力を入れており、店頭販売モデルの1年間引き取り修理サービスに対し、3年間の引き取り修理サービスが提供されるのに加え、破損や火災、水没も無料修理の対象になるなど、充実した内容となっている。それでいて販売価格は店頭販売モデルの量販店での実売価格と同程度に抑えられている。

 マシンスペックをカスタマイズでき、セットモニタを選べるSonyStyleのPCV-J20「WORKS」は、これからPCを使い始める初心者からエントリレベルを卒業してセカンドマシンを探しているユーザーまで幅広くお勧めできる、店頭販売モデルとは一味違ったエントリPCだ。


PCV-J20「WORKS」の主なスペック
CPU Duron-900MHz
メモリ 256MB
ビデオ SiS730S
HDD 40GB
コンボドライブ R4倍速/RW4倍速/DVD4.8倍速/CD24倍速
通信 モデム/LAN
OS Windows Millennium Edition
モニタ
Officeアプリ

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