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トランスメタ、“Crusoe Cyber Seminar 2001”で新Crusoeとロードマップを公開

2001年06月14日 23時55分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米トランスメタ社は14日、国内初のCrusoeイベントとなる“Crusoe Cyber Seminar 2001”を都内で開催した。席上、デビット・ディッツェル(David Ditzel)最高技術責任者(CTO)は新Crusoeと今後のロードマップについて明らかにした。

このセミナーは“企業におけるモバイルの徹底活用”というテーマで開催したもの。事務局によれば300人の定員でウェブを通じて登録を受け付けたところ、予想を上回る1500人もの応募があったという。

デビット・ディッツェル最高技術責任者
デビット・ディッツェル最高技術責任者

セミナーの冒頭では米トランスメタの創設者でCTOのディッツェル氏がキーノートスピーチを行なった。そのスピーチの中で、12日に週刊アスキーのインタビューで明らかにした新Crusoe『TM5800』『TM5500』について、その外観と性能、および今後のロードマップについて公開した。

TM5800で採用した0.13μmプロセス技術の特徴
TM5800で採用した0.13μmプロセス技術の特徴

この新Crusoe TM5800/TM5500は正式には6月26日にニューヨークで開催される“PC Expo”で発表予定の製品。0.13μmプロセスで製造され、ダイサイズは現行のTM5600の88mm2より約38%小さい55mm2となる。製造プロセスが0.18μmから0.15μmになったことで、周波数の高速化、低消費電力化、生産コストの低下といったメリットがあるとしている。メモリーはDDR SDRAMをサポートする。TM5800は512KB、TM5500は256KBの2次キャッシュメモリーを搭載する点が異なる。量産開始は第3四半期で、周波数は600MHz~1GHzを予定する。

TM5800/TM5500では、Crusoeの特徴でもあるコードモーフィングソフトウェア(CMS)(※1)が現行のバージョン4.1から4.2にバージョンアップするが、これによって同一のチップでも消費電力の低減と処理の高速化が図られるとしている。

※1 CMS(Code Morphing Software)。トランスメタのx86互換プロセッサー“Crusoe”は、x86互換プロセッサーとはまったく異なるアーキテクチャーのプロセッサーコアを採用している。Crusoeは、x86用のプログラムを実行する際に、Crusoeの内部に組み込まれたCMSによってCrusoe自身のコア用のコードに変換し、変換後のコードを実行する仕組みとなっている。

製造プロセスの改良、CMSのバージョンアップ、DDR SDRAMの採用によってTM5600-600MHz(CMS 4.1、SDRAM)に比べ、TM5800-800MHz(CMS 4.2、DDR SDRAM)は48%の性能向上を達成したという。

TM5800とTM5600の性能比較グラフ
TM5800とTM5600の性能比較グラフ

また、今後のロードマップとして2002年にプロセッサーコアを現行の128bitから256bitに拡張した次世代Crusoeを投入する計画で、さらに2、3倍の性能向上が可能という。またこの新Crusoeと並行して、周辺チップを統合したシステム・オン・チップ製品も予定しているという。このシステム・オン・チップ製品では、50%の小型化と50%の低消費電力化が可能としている。

トランスメタの今後のプロセッサーロードマップ
トランスメタの今後のプロセッサーロードマップ

このほかセミナーでは、米トランスメタ販売・市場開発担当上級副社長のジェームス・チャップマン(James Chapman)氏やIT関連評論家による講演、講演者によるパネルディスカッションなどが行なわれた。

なお、今回のセミナーの模様は“パーキャスTV”を通じてストリーミング映像のライブ中継が行なわれた。この中継には、カメラを備えCrusoeを搭載した『バイオGT』が使われた。オプションのLLLバッテリー(カタログ値で約7~14時間動作)を搭載していたこのバイオGTはセミナーの休憩時間も含めて4時間連続で動作していたが、セミナー終了後もまだバッテリーは37%残っており、Crusoeの省電力性能を実証するものとなった。

連続4時間のストリーミング中継をこなしたバイオGT
連続4時間のストリーミング中継をこなしたバイオGT

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