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コダック、読み取り速度毎分160枚のカラードキュメントスキャナーを発表

2001年06月14日 20時50分更新

文● 編集部 佐々木千之

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コダック(株)は14日、都内で記者発表会を開催し、A4用紙の両面を毎分160枚カラーで読み取り可能な、業務用カラードキュメントスキャナー『コダック イノベーション スキャナー i840』など4機種を発表した。

コダック イノベーション スキャナー i840
『コダック イノベーション スキャナー i840』

今回発表した“コダック イノベーション スキャナー i800”シリーズは、読み取り速度が毎分160枚でカラー対応の『コダック イノベーション スキャナー i840、モノクロ対応の『同 i830』、読み取り速度が毎分120枚でカラー対応の『同 i820』、モノクロ対応の『同 i810』の4機種がある。最大読み取り解像度はi840がカラー300dpi、モノクロ400dpi、i820がカラー200dpi、モノクロ400dpi、i830とi810がモノクロ400dpi。なお、最高速度でスキャンする場合は、読み取り解像度は最大で200dpi(カラー/モノクロ)になる。

価格はi840が1200万円、i820が1000万円、i830が900万円、i820が800万円で、9月3日に発売予定。保険業界、金融機関、政府機関向けに、9月発売後の年内に25台、2002年に100台を販売する予定。

i800シリーズの読み取り解像度と読み取り速度のマトリックス
i800シリーズの読み取り解像度と読み取り速度のマトリックス

カラー対応モデルでは新開発の“TriColor Plus(トライカラー プラス) CCDセンサー”を採用し、毎分160枚(A4)の書類の両面をスキャンして、カラーとモノクロ(2値)のイメージを同時に出力(合計毎分640イメージ)が可能。TriColor Plusは赤、緑、青、黒(モノクロ)の4色用のライン型センサーを1つにまとめたもの。紙の搬送路の上下に2セットを配置して両面を読みとる仕組み。カラーイメージには4色のすべてのデータを使用し、モノクロイメージにはモノクロセンサーのデータを使用する。

高速読み取りに対応して、ドキュメントフィーダーは1度に1000枚までサポートする。用紙サイズは最大幅305×長さ768mm(定型ではA3用紙まで)まで対応。読み取り速度はA4用紙に基づいているため、小切手などの小さな用紙ではおよそ毎分300枚の読み取りが可能としている。

またコダック独自のイメージ処理“Perfect Page”機能により、読み取り時に傾いたイメージの児童傾き修正や、枠線の付いたドキュメントから自動的に枠を取り除くことが可能。OCR(光学式文字認識)処理向けに罫線や背景の色を消すカラードロップアウト処理では、赤、緑、青のうち消したい色を指定するだけでソフトウェア処理する“エレクトロニックカラードロップアウト”で行なう。従来はドロップアウトしたい色の光源ランプをその都度付け替えていたという。

これまでの同社の業務用スキャナーはモノクロが主流だったが、オフィスでのカラーでのデータ保管需要の高まりに対応してカラー対応モデルを投入した。従来の同社のドキュメントスキャナーでは、100dpiで毎分85枚の読み取りが可能なモデル『コダック デジタル サイエンス スキャナー 3590C』が最速となっていた。

今回の製品開発に当たっては、日本のユーザーからの要求が取り入れられており、例えばモノクロ出力においては、日本のドキュメント処理アプリケーションでデファクトスタンダードとなっている240dpiをサポートしたという。

i800シリーズのサイズは幅660×奥行き1270×高さ1240mmで重さは160kg。インターフェースはSCSI2で、ドライバーソフトウェアはTWAINとISIS対応のものを用意する。スキャニング専用ソフトウェア『コダック デジタルサイエンス ハイボリューム キャプチャー ソフトウェア』はオプション。

金子耕次郎常務取締役常務取締役ドキュメントイメージング事業部事業部長の金子耕次郎氏

コダックによると、日本の業務用ドキュメントスキャナー市場のうち、読み取り速度がおよそ毎分80枚以上で高い耐久性を備えたハイボリューム製品は、年間200台ほどの規模だが、同社は60%のシェアを持っており、今回の新製品によって「70%まで引き上げる」(常務取締役ドキュメントイメージング事業部事業部長の金子耕次郎氏)のが目標という。

米イーストマン・コダック社のブラッド・クラクテンCOO米イーストマン・コダック社のドキュメントイメージング事業部最高執行責任者兼バイスプレジデントのブラッド・クラクテン氏

米イーストマン・コダック社のドキュメントイメージング事業部最高執行責任者兼バイスプレジデントのブラッド・クラクテン(Brad Kruchten)氏は「日本でも米国でも経済が鈍化しているが、ドキュメントスキャナーはIT技術の導入で効率化を目指す企業の引き合いが強く、売上げは伸びている」とした。具体的な時期や製品については明言しなかったが、コダックではi800シリーズに続いて、下位の製品となるドキュメントスキャナーも予定しており、低価格品でのシェアも引き上げる構えだ。

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