ジャングルの「ケータイ・マスターV」は、メモリダイヤル、メール、着信メロディ、待ち受け画像、ブックマークの編集・管理が可能な多機能ソフトだ。中でも、IEのお気に入りを携帯電話にインポートする機能と、iアプリサイトのリンク集が便利。
単純な絵だが、一目で何の機能かがわかるメイン画面になっている。サイズは90×220ドットほどで、画面の端に表示させっぱんしでもさほど気にならない。 |
ソフトを起動して最初に表示されるのは、各機能を呼び出すためのラウンチャだ。ウィンドウサイズが小さいので、デスクトップに表示したままでも邪魔にならない。一番上がメモリ編集、2段目の左は画像編集、右はメロディ編集、3段目左がメール機能、最後がブックマーク編集を起動するボタンだ。
表計算タイプの入力ができる
「メモリダイアル・マスター」
「ID」がいわゆるメモリ番号を表し、反転されている行は子ダイアル(同一人物に割り当てた2つ目以降の電話番号)であることを示す。 |
メモリ編集を行う「メモリダイヤル・マスター」は、Excelのような表計算風のインターフェイスで、直接各項目のセルをダブルクリックして入力していく方式だ。本ソフトのマルチダイヤルは、電話番号1を「親ダイアル」、電話番号2以降は「子ダイアル」と呼び、画面上では親ダイアルの行を白、子ダイアル行は灰色で塗り分けして区別している。
項目名をクリックし昇順/降順で並び替えることができる。もちろん並び替えをしても、親ダイアルと子ダイアルが離れることはない。
たいていの携帯編集ソフトでは、同時に開くことができるファイルは1つだが、本ソフトではひとつのアプリウィンドウ内に複数のファイルを開いてウィンドウ表示できるので、たとえば以前違う機種で編集しておいたファイルを開いて、その一部のデータを現在使用中のファイルにコピーするといった操作が簡単にできる利点がある。
「表示切り替え」で項目を表示させておかなければ、ビギナー用の画面でも反転表示されていて入力できない。項目の並び順は、基本項目以外は自由に変更できる。 |
初心者向けのビギナー入力モード。ただし、子ダイアルの入力・編集は、メイン画面から行うことになる。 |
携帯電話とのデータ交換は、一括送信/受信のほかは一括消去のみ。機種の設定はキャリアとメーカー、機種名を手動で選択する(機種名の自動検出機能はない)。暗証番号はデータ転送の際に表示されるダイアログボックスに入力して行う。
実際に使ってみると、せっかくのビギナー入力モードなのに、同じ相手に2つ目以降の電話番号を登録するには、いったん一覧表示画面に移って子ダイアル行を挿入してからでないと入力できない、また子ダイアル行の追加のアイコンがツールバーになくて、いちいちメニュー操作しなければならないのも手間がかかる。拡張項目の表示切り替えを行っておかなければ、(デフォルトでは)メールアドレスの入力欄が出ないというのも、少々慌ててしまう(マニュアルをよく読んでいればわかることだが)。
直接セルに入力・編集する「電話帳ウィンドウ」は、表計算ソフトなどに慣れていないと戸惑うかもしれないが、ビギナー入力モードよりも入力が手早くできるのでおすすめだ。さらに、子ダイアル行の挿入も親ダイアル行の新規追加(挿入)と同様にツールバーにボタンが用意されればもっと使いやすくなるだろう。