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ケータイ・リンクIII

ケータイ・リンクIII

2001年06月20日 00時00分更新

文● 遠藤

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ケータイ・リンクIII

ビレッジセンター

シリアル-PDC版、USB-PDC版 9800円
シリアル-cdmaOne版、USB-cdmaOne版 9800円
ケーブルレス版 5800円

ビレッジセンターの「ケータイ・リンクIII」は、幅広い機種に対応し、無料の差分アップデートによる新機種への素早い対応と、同社サイトに設けられた掲示板での開発者も含めた活発で有意義な意見のやりとりにおいては右に出るものはないソフトだ。

 503iシリーズでもその対応の早さはダントツで、503iが2001年1月26日に発売を開始した約2週間後(2月3日)には「P503i」「F503i」の拡張項目の編集・転送に加え、128音色16和音の着信メロディ作成・転送にいち早く対応している。

 なお、ここでは2001年5月28日に入手し得た最新のアップデートVer3.54を使ってレビューを行っている。最新バージョンでは、レビュー内で不満点としてあげた点が解消されている場合もある。

並べ替えがしやすいメモリ編集機能「電話帳」

ケータイ・リンクIIIメイン画面
デフォルトでは、グループ単位で同じ背景色を使って、一目でわかるようになっている。背景色や、横、縦罫線の有無や線の種類、フォントなども変更できる。

 メインウィンドウにはデータが一覧表示されている。データを読み込んだ直後はメモリ番号で昇順に並んでいるが、各項目名がボタンになっており、クリックするとそれぞれの項目で昇順に、もう一度クリックすると降順に並べ替えられる。また、項目ボタンをドラッグ&ドロップで移動させれば、項目列も自由に入れ替えられる。表示項目は、標準で全項目表示になっているが、共通項目(メモリ番号、名前、フリガナ、電話番号1、グループ、秘密)を基本にして、共通項目+Eメール、共通項目+Eメール+アイコンといった組み合わせが全13種類用意されているので、自分の見やすいタイプが選べる。

ケータイ・リンク2
入力はダイアログボックスから1件ごとに行う。機種によって存在しない項目は、携帯電話への書き込み時に無視される。

 データの編集は、編集したいデータを選択して「変更」ボタンをクリックして表示されるダイアログボックスで行う。他社製品では電話アイコンやメールアイコンを設定する際に、アイコン番号(19とか08などの数値)のみでソフト上からはどんなアイコンだかわかりにくいが、同ソフトではアイコンを示す単語が表示されるため、変更が行いやすい。
 また、たとえば友人の夫婦は夫と妻で自宅の電話番号以外はそれぞれ異なる連絡先を持っているので、すでに登録済みの夫のデータを一部変更し、妻のデータとして新規に追記したい、という場合もあるだろう。そんなときには、登録済みのデータを選択して「追加」ボタンをクリックすれば、データが複製され編集結果を別データとして追加登録できる。ただし、この便利な機能もレビューを行った5月28日現在のVer.3.54では編集後に追加を行うとメモリ番号が参照したデータと同じになってしまうので、再度メモリ番号だけ変更するという注意が必要だ(最新アップデートでは対応済みとのこと)。

 まったく新しいデータを追加したい場合は、「追加」ボタンをクリック後に「クリア」ボタンで入力欄を空欄にする方法のほか、「編集」-「選択解除」を選択して、データが選択されていない状態にして「追加」ボタンをクリックする。

 一覧表示でデータを選択した状態で「Delete」キーを押せば簡単にデータが削除できるものの、警告メッセージも表示されず、元に戻すこともできないので、うっかり削除しないように注意したい。

ケータイ・リンク3
通信中はダイアログボックスで手順を教えてくれるので心配いらない。

 携帯端末とPCとのやりとりは、シリアルケーブルを使うと簡単だ。ソフトを起動後に付属ケーブルで携帯と接続して、ツールバーの「読出」アイコンをクリックし、表示されたダイアログボックスの「開始」ボタンをクリック。途中でダイアログボックスが出るので暗証番号を入力するだけだ(USBケーブルの場合はUSBドライバのインストールや通信ポートの設定が必要になるが、その後の操作は同様)。
 携帯端末の機種は自動認識されるので、いちいち手動で機種設定しなくていいのは嬉しい。携帯への書き込みも「書込」アイコンをクリックして、後は画面の指示どおりに携帯端末側で暗証番号と、コピー元暗証番号(固定の「0000」)を入力さえすればOKだ。もし、暗証番号を忘れてしまったという人でも暗証番号検索機能で簡単にわかるので、携帯販売店に駆け込む必要もない。



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