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富士通コワーコ、USB2.0およびUSBバスパワーに対応した外付けHDDを発表

2001年06月13日 20時39分更新

文● 編集部 中西祥智

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富士通コワーコ(株)は13日、富士通(株)の開発したUSB2.0対応外付けHDD『DYNADISQ(ダイナディスク)』2モデルを発表した。価格はオープンプライスで、7月上旬に販売を開始する。

『DYNADISQ』
『DYNADISQ』

『DYNADISQ』はUSBバスパワーに対応しており、ACアダプターなどを使用しなくても、USBポートからの電力だけで稼動する。

USBバスパワーの供給する電力は、USB2.0/USB1.1共に500mA、2.5Wであり、ハードディスクのスピンドルモーターが回転を開始する際に一時的に必要とする、大きな電力量を供給しきれない。そこで、『DYNADISQ』はアルカリバッテリー(交換はできない)を搭載し、USBバスパワーだけでは電力が不足するときには、不足分をバッテリーから供給するようにした。

このバッテリーは通常使用時には充電しており、電力が不足したときに放電する。ただし、大容量のデータを長時間にわたって読み書きしていると、バッテリーが容量不足になるため、長時間使用するときにはACアダプターを使用することを同社では勧めている。もっとも、一般的な使用では、USBでの電力供給だけで問題ないという。

『DYNADISQ』背面
USBポートとACアダプターのコネクターのみというシンプルな『DYNADISQ』の背面

また、USB2.0については対応するOSとUSB2.0インターフェースカードなどが必要になる。ドライバーについては、同社のウェブサイトからダウンロードする。

10月には、『DYNADISQ』に対応したソフトウェア『DisqWare V1.0』を提供する予定で、『DisqWare』と組み合わせることで、『DYNADISQ』内のファイルをほかのHDDに定期的に差分のみコピーするミラーリング機能が使用可能になる。なお、『DisqWare』についても同社のウェブサイトからのダウンロードとなる。

マウス2つ分
大きさは、ほぼマウス2つ分くらい

今回発表したのは20GBのHDDを搭載する『FHD-A20GUSB2』と、30GBの『FHD-A30GUSB2』の2モデル。両モデルともUSB2.0/1.1に対応し、回転数は毎秒4200回転、搭載するバッファーメモリーは2MB、本体サイズは幅90×奥行き148×高さ32mmで重さは約370g、Windows 98/98SE/Me/2000 Professional/XPに対応(※1)し、USBケーブルやACアダプターなどが付属する。理論上の最大転送速度は、USB2.0で接続時は480Mbps、USB1.1接続時は12Mbpsとなっている。両モデルとも価格はオープンプライスで、販売予想価格は『FHD-A20GUSB2』が3万円前後、『FHD-A30GUSB2』が4万円前後。

※1 Windows XPには、11月初旬にドライバーのダウンロードサービスを開始して対応する予定。

同日開催した記者発表会で、富士通コワーコ取締役プロジェクト営業本部本部長の三枝達男氏は、USB接続の製品が、現状では外付けHDD市場において約45%のシェアを占めているとし、USB2.0が普及すればさらにそのシェアが拡大するとの予測を示した。

富士通コワーコ取締役プロジェクト営業本部本部長 三枝達男氏富士通コワーコ取締役プロジェクト営業本部本部長 三枝達男氏

そして、そのうち特にコンシューマー向け市場への販売を強化し、今回の『DYNADISQ』も積極的に販売していく。同社では『DYNADISQ』の売り上げ台数を、発売後1年間で約10万台、20002年度下期には半期で約7万台と見込んでいる。

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