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アトムショックウェーブがコンテンツ事業を拡充、ショートフィルムのストリーミング配信も

2001年06月13日 18時27分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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アトムショックウェーブ(株)は13日、都内で会見し、同社の今後の事業戦略について説明した。

アトムショックウェーブは、2000年7月に米ショックウェーブ・ドットコム社の日本法人『ショックウェーブ・ドットコム株式会社』として設立、同年9月にエンターテインメントサイト“shockwave.com”の日本語版をオープンし、本格的な営業を開始した。同年12月、米ショックウェーブ・ドットコムと米AtomFilms社が合併、日本法人はこれを受けて本年4月に社名をアトムショックウェーブに変更した。

shockwave.com画面
shockwave.comのトップページ画面

アトムフィルムズ社は30秒~30分のショートフィルムコンテンツやアニメーションコンテンツの開発/提供会社。両社の合併により、アトムショックウェーブは、ゲームやパズルといったオンラインゲームコンテンツ(300タイトル)、音楽やグリーティングeカードなどのインタラクティブエンターテインメントコンテンツ(400タイトル)、アニメーションコンテンツ(800タイトル)、ショートフィルムコンテンツ(1000タイトル)を所有することとなった。

アトムショックウェーブは今後、“Shockwave.com”と“atom”という2ブランドを利用して事業を行なうとしており、オンラインゲームコンテンツやインタラクティブエンターテインメントコンテンツなどはshockwave.comブランドで、ショートフィルムコンテンツやアニメーションコンテンツはatomブランドでそれぞれ展開するという。

shockwave.comは、マクロメディア社のFlashやShockwaveをベースとしたさまざまなエンターテインメントコンテンツを提供するウェブサイト。月間ページビューは1284万ビューでユニークユーザー数は317万人、登録会員数は270万人となっている。

現在はshockwave.comブランドのコンテンツのみを提供しているが、来年以降にサイトをリニューアルし、atomブランドのショートフィルムコンテンツなどをストリーミング配信するという。また、Flashベースの携帯電話/PDA向けコンテンツも開発するとしている。

サイトの収益モデルは、広告収入が90%、コンテンツライセンシングが10%となっているが、同社は今後、ポータルサイトやエンターテインメントサイト運営会社、ISP、ブロードバンドSP向けに、ゲームやショートフィルムなどのコンテンツを提供し、ライセンシングの割合を高めるとしている。なお、6月下旬にオープンする大手ポータルサイトのエンターテインメントサイトに、5種類のゲームコンテンツを提供するという。

MINIとのコラボレート画面
広告モデルの1つである“サイト・イン・サイト スポンサーシップ”の一例。スポンサーの要望に応じカスタマイズしたコンテンツを作成し、shockwave.comサイトで提供する。画面は、MINIと同社のコラボレートによるデジタルクリエーションコンテスト“MINI/shockwave.com AWARD 2001”の案内ページ。MINI公式サイトのリンクが貼られている

会見に出席した同社代表取締役社長の影山亘氏は、「米本社がAtomFilms社と合併したが、日本の組織自体は変わっていない。合併によりショートフィルムコンテンツなど新ビジネスを展開する。われわれの強みは、さまざまなエンターテインメントコンテンツを持っていること。毎月平均24万人が新規登録を行なっており、月間ページビューもスタート当初から4倍となっている。今後は、Flashアニメーションを利用したリッチメディアバナーやスポンサーシップ、HTMLメール広告など、従来型のバナー広告に代わる新しいマーケティング手法を提案したい」としている。

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