(株)ビックカメラおよび(株)ビックピーカンは12日、14日に開店する『有楽町店』を報道関係者に公開した。
『ビックカメラ・ビックピーカン有楽町店』 |
“有楽町で逢いましょう”で有名だった『そごう有楽町店』が閉店したのは2000年9月24日。それから約8ヵ月、装いも新たに『ビックカメラ・ビックピーカン有楽町店』となる。
この日初めて店内が公開された。南入り口から入ると、まず目に付くのは、所狭しと並ぶ携帯電話だ。各社の携帯電話が壁一面に整然と並んでいる。1階には、携帯電話のほかにテレビやビデオなどを販売している。
有楽町店南入り口 |
壁一面に、整然と並ぶ携帯電話 |
建物中央のエスカレーター脇には、各階の案内版がある。おもちゃから酒まで販売しているのは、同店によると周辺にそういったものを販売している店舗が少ないためだという。
各階の案内版。地下1階は“CD/DVD、寝具、花”、2階は“オーディオ、酒”。2階は、オーディオ機器のフロアと酒の並ぶフロアに2分されている |
エスカレーターを抜けると、そこはマックだった
5階のパソコンを扱うフロアにエスカレーターで上がると、まず正面にMacintoshの並ぶ1角が現れる。
Macintoshを販売する一角 |
『iBook』。21万8000円 |
広いフロアに柱が規則正しく立っており、その柱を取り巻くかたちで、メーカーごとに製品を陳列している。その柱の中に、通信キャリアーやISPの名前が並ぶ、特に目立つ一角がある。実際にブロードバンドを体験できるコーナーだ。
ブロードバンド体験コーナー。ISPの名前が並んでいる |
速度比較・体験コーナー。ダイアルアップからADSLまでを比較できる |
ビックピーカン有楽町店開設準備室主任の岡野みきおさんによると、このブロードバンド体験コーナーは大阪のビックピーカン難波店に初めて設置し、訪れた客に好評だったため、有楽町店にも設置することになったという。
有楽町店開設準備室主任 岡野みきおさん |
現在、同コーナーには23台のパソコンが並んでおり、各ISPの提供するブロードバンド環境を体験できる。そのほかにも、ドメイン名の検索が行なえるマシンや、ホームページ作成ソフトを体験できるマシンを準備している。実際の売り上げに結びつくかどうかについては、岡野さんはハードウェアの購入およびISPとの契約などを促進するとしながらも、基本的には「お客様に楽しんでいただく、喜んでいただく場所」だと語った。
開設準備室副委員長 前田光洋氏 |
また、開設準備室副委員長の前田光洋氏によると、そごうの店舗をビックピーカンへと改装するにあたって、最も困難だったのは柱の処理だったという。数多く立ち並ぶ柱を取り払うわけにもいかず、それでも客に圧迫感を与えないためにどうすればいいか。その答えとして柱を逆に利用し、それぞれの柱ごとに、点在する島のように製品を陳列することにした。
柱の島がずっと続いている |
エスカレーターが上層階までつながっている構造も活用し、客がエスカレーターから降りたところで驚きを与えられるようにした。このフロアーでMacintoshがエスカレーターの降り口に位置しているのは、Macintoshのデザインで強いインパクトを与えることを狙っているという。
前田氏は、せっかく有楽町という1等地に店舗を構えた以上「やるからには日本一の店を目指したい」との意気込みを語った。