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日本コンピュウェア、ネットワーク分析ソフト『Application Expert』をデモ

2001年06月08日 22時45分更新

文● 編集部 中西祥智

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日本コンピュウェア(株)は8日、ネットワークコンピューティングイベント“NetWorld+Interop 2001 Tokyo”(幕張メッセで6日より開催中)の会場内で記者発表会を開催し、ネットワークのトランザクションを分析し、事前に障害の発生を予測するソフトウェア『Application Expert』のデモンストレーションを行なった。

“EcoSYSTEMS”
“EcoSYSTEMS”画面には入っていないが、Futureの部分に、“将来予測”『EcoPREDICTOR』が入る

同社には、導入前の予測から現状の分析、将来の予測までを行なう“EcoSYSTEMS”というネットワーク管理製品群がある。『Application Expert』は、その中で導入前予測の部分を担う。

『Application Expert』の行なう導入前予測とは、ネットワークに実際にアプリケーションを本格的に導入する前のテスト環境で、そのアプリケーションの実行する通信の内容やかかる時間などのトランザクションを分析し、帯域の太さや遅延時間などの条件ごとにレスポンスを予測するもの。

トランザクションの分析を行なう際に、たとえば、TCPのパケットを分析して、ヘッダーとペイロードの割合、パケットの送り手と受け手、その経路などを分析して、ネットワークの障害が、ネットワークのハードウェア自体に原因があるのか、その上のアプリケーションの構造が原因なのかを探し出す。

スレッドを分析
スレッドを分析。赤いものは、そのほとんどがヘッダー情報で構成されているスレッド

そして、ネットワークの帯域幅、遅延、回線の負荷などの条件の変化によって、レスポンスタイムがどのように変化するのかを予測する。たとえば、アプリケーションAが快適に動作するためには帯域幅がXkbps必要だが、それ以上帯域が増えてもあまり効果がない。アプリケーションBでは帯域幅は問題ではなく回線の負荷が重要で、同時に使用している人数がY人以下でないとネットワークに大きな影響が出る、などといったシミュレーションが行なえるという。

『Application Expert』によって得られた結果から、ネットワークにあるアプリケーションを導入する際に、帯域幅をどの程度確保すればよいのか、アプリケーションをどう設定・チューニングすればよいのかが分かる。

レスポンスタイム
緑の部分がベースとなるレスポンスタイム。青色がネットワークの問題による遅延、黄色がデータによる遅延

同社では、“EcoSYSTEMS”全体を導入することで、ネットワーク上のボトルネックを容易に発見でき、的確なメンテナンス・アップグレードが行なえるとしている。

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