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未来ではなく、今日からスタートする――“ウェブストリーム”サービス開始を発表

2001年06月05日 21時06分更新

文● 編集部 中西祥智

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ストリーミング動画に関するサービスを提供する(株)ウェブストリームは5日、記者発表会を開催して、ストリーミング動画のポータルサイト“ウェブストリーム”のサービスを6日に開始すると発表した。

“ウェブストリーム”
“ウェブストリーム”

代表取締役社長の水上真氏によると、“ウェブストリーム”は「ストリーミング動画を、合理的、効率的に探す仕組み」だとしている。具体的には、“ウェブストリーム”はストリーミング動画を配信するサイトのポータルサイトとして機能する。エンドユーザーには、見たい動画を探し易くする視聴ランキングやさまざまな検索機能を、配信側には課金サービスや動画圧縮技術を提供する。

左が代表取締役社長 水上真氏、右が代表取締役会長 坂本桂一氏
左が代表取締役社長 水上真氏、右が代表取締役会長 坂本桂一氏

代表取締役会長の坂本桂一氏は「未来ではなく、今日からスタートする」とし、ストリーミング動画配信が将来の技術ではなく、ADSL程度の通信速度があれば現在でも十分可能であることを強調した。実際に同社の独自技術を使って圧縮した映像を流して見せ、500kbpsの通信速度で十分実用的な映像が配信できることをアピールした。

ストリーミング動画の内容は、テキストとは違って従来の検索サイトでは探すことができない。しかしウェブストリームでは、ストリーミング動画の音声部分を認識してテキスト化し、そのテキストを検索する機能を年内には実装する。また、映画などに登場する人物の顔を映像認識し、たとえば“俳優の誰々が出演する映画”というような検索を行なえる機能を開発中だという。

ウェブストリームのサービスのトータルイメージ
ウェブストリームのサービスのトータルイメージ

それらの検索機能によって、個人が発信するストリーミング動画など、通常ではなかなか見つけられない動画を見つけ出すことが可能になる。

同社は“ウェブストリーム”の“視聴ランキング”、“コンテンツの課金”、“音声などの検索”、“広告システム”の4つの構成要素についてビジネスモデル特許を出願している。同社の収益構造は、動画圧縮・展開など技術の販売や、各コンテンツプロバイダーに提供する課金モジュールの手数料、広告料などで収益を上げる。

同社ではサービス開始1年で、売り上げ4億円、月ごとのページビュー70万人を目指すとしている。

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