アイディールコムズ(株)は4日、インターネットを通じてユーザーの肌情報や生活習慣情報などを分析、ユーザーに適した化粧品を製造するシステムを開発、このシステムを利用した化粧品シリーズ『HOMEO LIVE BEAUTY』(ホメオリブ ビューティ)を7月1日より受注販売すると発表した。
アイディールコムズは、“美を追求する”をテーマにした美容情報サイト“アイディールアイランド”と、サイトと連動した店舗(全国40ヵ所)を運営する会社。
『HOMEO LIVE BEAUTY』は、ユーザーが専用ウェブサイトの問診表に記入した、自身の肌の状態や生活習慣、現在の体調などを分析し、そのユーザーに適した化粧品材料を自動調合して製造するというオーダーメイド化粧品。HOMEOとは、生理学用語の“ホメオスタシス”(人間の身体が本来持っている良くあろうとする力)からとったもの。
問診表では、生活習慣(8項目)、体調(20項目)、肌(20項目)に関する回答のほか、ユーザーのスキンケアに対する好み(さっぱり/しっとり好きなど)、量を増やしたい成分(ヒアルロン酸/褐藻エキス/加水分解シルク/コラーゲンから2つまで選択可能)、香りとその濃度について希望を記入できる。オリジナルブランド名も指定可能。
これらのデータにより、802万通りの調合が可能で、その中からユーザーに適した調合が自動で行なわれ、オーダーメイド化粧品が製造される。オーダーメイド可能な化粧品は、ローション(化粧水)(100ml/3800円)、エッセンス(美溶液)(30ml/5800円)、エマルジョン(乳液)(70ml/4800円)の3製品。オーダー後、2~3日で製品を提供するという。
また同社は、『HOMEO LIVE BEAUTY』の製造販売に伴い、ブランドコンセプトショップ『HOMEO LIVE』(ホメオリブ)1号店を、7月7日に東京/原宿モーツァルト通りに開店する。『HOMEO LIVE』は、『HOMEO LIVE BEAUTY』の製造設備を備えており、店内で問診表を作成し、その場でオーダーメイド化粧品を製造、手渡すことが可能という。
本日都内ホテルで行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の松村昭彦氏は、「ひとりひとりに与えられたものの良さを最大限に引き出すのが美容の本であり、ホメオスタシスをいかに高めるかが重要。個々のユーザーの状況を診断、把握したOne-to-One化粧品で顧客満足度を高める」と説明した。
同社代表取締役社長の松村昭彦氏 |
今後の『HOMEO LIVE BEAUTY』の展開として、美白や老化防止など特定効果の追加や、個人の肌に合ったファンデーション、医療効果のある化粧品、サプリメント、ヘアケアなどの準備を進めるという。
同社は、製品在庫を持たず、また製造工程を自動化し、低価格でオーダーメイド製品を提供する。「化粧品業界のデルコンピュータを目指す」としている。