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世界最速! 24倍速書き込みのBURN-Proof対応CD-RWドライブが登場

2001年06月02日 21時08分更新

文● 小磯

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AD-RW2410B
「AD-RW2410B」

 4月24日に20倍速書き込みのCD-RWドライブが登場したばかりだというのに、早くも世界最速を更新する書き込み最大24倍速のCD-RWドライブがアキバに現れた。TSUKUMO eX.が2万5779円で販売を開始しているアドテック製「AD-RW2410B」は、16倍速書き込みのCD-RWと比べて、74分メディア書き込み時に約60秒、80メディア書き込み時に約90秒、書き込み時間を短縮できるという。

 AD-RW2410Bは三洋電機製ドライブ“CRD-BP1500P”を用いた製品。書き込み方式にZoneCLV(※1)を採用しており、最内周を16倍速で、内周を20倍速で、外周を24倍速でと、書き込み速度を3段階に切り替える仕様となっている。

※1 ZoneCLV(Zoned Constant Linear Velocity) 書き込み領域をゾーンごとに区切り、ゾーンごとにCLV(線速度一定)で回転する方式



ドライブ

 この仕様を実現するため、同製品では最適書き込み速度制御機能“FlexSS-BP”を搭載している。これは、書き込みながらそれぞれのCD-Rメディアをチェックし、メディアにあわせた最適な記録速度をフレキシブルに切り替える“Flexible Speed”と、従来製品では書き込み開始のみに行っていたOPC(※2)をゾーンの切り替え時にも行い、内周と外周でそれぞれ適切なレーザーパワーで書き込みを行う“Flexible Strategy”の総称。Flexible Speedはリコーの“JustSpeed”や、ヤマハの“おまかせレコーディング(SafeBurnの1機能)”に似た機能である。どうやら、20倍速を超える高速書き込みドライブにはメディア別に書き込み速度を最適化する機能が必須ということのようだ。目を引くのはFlexible Strategy。ZoneCLVのゾーンごとに最適な書き込み速度を決定して記録品位を最適化するというのは、5月30日に登場したヤマハの「CRW2200E-VK」とは実に対照的なアプローチである。

※2 OPC(Optimum Power Control) メディア内周のPCA(Power Calibration Area。「OPCエリア」ともいう)に試し書きを行ってレーザーのパワーを調節すること

 このほかドライブの仕様を見てみると、インターフェイスはATAPIで、書き換え速度は最大10倍速、読み出し速度は最大40倍速(CAV)、バッファサイズは2MBとなっている。もちろん、お馴染みとなった三洋電機製バッファアンダーランエラー防止技術“BURN-Proof”を採用。ライティングソフト「WinCDR 6.0」、パケットライティングソフト「PacketMan」を同梱している。現在24倍速書き込み対応を公式にうたったCD-Rメディアは存在しないが、製品パッケージでは太陽誘電/三井化学/リコー製の16倍速書き込み対応メディアを推奨している。



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