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NTT、IPv6によるVPN構築技術とマルチキャストストリーム利用制御技術を開発

2001年06月01日 19時25分更新

文● 編集部 今井睦俊

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日本電信電話(株)は1日、都内で記者発表会を開催し、IPv6を使った商用サービス技術として、セキュアネットワーク構築技術“DVPN(Dynamic Virtual Private Network)”と、マルチキャストストリーム利用制御技術“InfoPrism”(いずれもコードネーム)を開発したと発表した。

左からNTT情報流通プラットフォーム研究所の三上博英主幹研究員と、塩野入理主幹研究員。三上氏がDVPNについて、塩野入氏がInfoPrismについて説明を行なった
左からNTT情報流通プラットフォーム研究所の三上博英主幹研究員と、塩野入理主幹研究員。三上氏がDVPNについて、塩野入氏がInfoPrismについて説明を行なった
説明用のスライド
説明用のスライド。DVPNでは、LANから独立したCUG管理システムが認証を行なって動的に端末間のVPNを確立する

両技術は、1996年から次世代インターネット標準技術としてIPv6のネットワーク構築技術の研究開発/実証実験を行なってきた同社のNTT情報流通プラットフォーム研究所が開発したもの。DVPNは、IPv6対応の端末間でVPN(仮想専用線)サービスを提供する技術。端末がアクセス制御/暗号処理機能を持ち、エンドツーエンドでVPNを確立するため、従来のように暗号処理用のゲートウェイが不要という。また、相手先を認証するためのデジタル証明書の検証では、従来のように端末ごとに確認するのではなく、専用システム(CUG管理システム)が通信時に一括して確認するようになっている。このため、従来方式では、CUG(Closed Users Group)と呼ばれる通信可能な端末群が固定していたのが、DVPNでは、CUG管理システムにより、必要時に動的にCUGを変更可能という。同社では、LANの内外に関わりなく特定の端末間でセキュリティー通信が可能となるため、同技術によりインターネットの利用形態が拡張されると予想。(株)竹中工務店とのVPN共同実験の中で、同技術を用いた実験を行ない、具体的な商用サービスへの適用を図っていくという。

DVPNを応用した遠隔会議システムでは、必要時に任意の相手先とセキュア通信を行なえる
DVPNを応用した遠隔会議システムでは、必要時に任意の相手先とセキュア通信を行なえる

一方、InfoPrismは、IPv6のマルチキャスト配信機能を活用したストリーム配信サービスの利用制御技術。配信するコンテンツに対して、ユーザーごとに異なる暗号化を実施し、利用権限を有したユーザーのみがコンテンツを利用できるとしている。主な仕組みは、コンテンツ配信前にユーザーに対して、ユーザー専用の暗号鍵を配信。暗号化したコンテンツを復号できる共通鍵を、ユーザー専用の暗号鍵でさらに暗号化してコンテンツと共にストリーム配信する方式となっている。また、一定時間ごとにコンテンツを暗号化する共通鍵を変化させるため、経路上での鍵取得などによるコンテンツの不正利用を防止できるという。今後は、商用サービスに適用できるように、機能の拡充や課金システムとの連携などを図るとしている

InfoPrismでは、コンテンツ配信と共にユーザー別に暗号化した復号用の共通鍵をストリーム配信する
InfoPrismでは、コンテンツ配信と共にユーザー別に暗号化した復号用の共通鍵をストリーム配信する

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