NTTソフトウェア(株)は31日、今年度の経営方針とビジネス戦略を発表した。
代表取締役社長 鶴保 征城氏 |
同社は、今後市場の拡大が見込める“インターネット”“モバイル”“EC”の3つの市場を対象とする4分野において力を注ぎ、営業力を強化するとともに、事業を推進していくという。社内的には、組織改変を行ない、事業部制にし、権限委譲をして、フラットな組織にしていくという。また、売上の構成をNTT関連で80パーセント、NTT以外を20パーセントとし、580億円が売上目標という。
“顧客第一主義”“マーケットニーズを聞く”“トップセールス”“国内外の優良企業との提携”“品質第一主義”“供給会社との連携強化”をキーワードとして、以下の4つの分野に取り組むとしている。
左から、常務取締役 細谷僚一氏、常務取締役 三好 敏之氏、取締役 伊東洋一氏 |
“IPプラットフォーム構築”では、IPv6などのネットワーク技術を基に、IPプラットフォームを構築に注力をしている。ISPやASPなどの各種プロバイダーやiDC(インターネット・データ・センター)などをターゲットにし、リアルタイム・ビリングソリューションや各種プロバイダー向けの従量課金ソリューションなどを提供していくという。また、1つ1つの個別のシステムではなく、総合的なソリューションの提供も展開する。2001年度は、同分野に300人を動員し、130億円の売上を目標としている。
“モバイル応用”に対する取り組みでは、モバイルコマースやモバイルでのCRM、コンテンツの配信などの新規事業の推進を図っていく。IMT-2000の新サービスの提案や地上波のデジタル放送とモバイルを組み合わせたビジネスの検討などを行なっていく。2001年度は400名を動員し、165億円の売上を目指していくという。
“ECフロントシステム”においては、同社が既に提供をしている、One To Oneマーケティングの“BroadVision”やECサイト構築ソリューションの“ECOSS(エコス)”などをパッケージとして強化していく。また、ECOSS等をLinuxに搭載した製品の開発および、提供を行なっていくという。なお、同分野では2001年度150名を動員し、85億円が目標。
“ECバックボーンシステム”では、企業内やグループ・関連企業間に共通するECやCRM、SCMなどのビジネスプロセスの統合のシステムに注力していくという。特に、企業内のシステム間を繋ぐEAI(Enterprise Application Integration)とB2Bのパッケージ製品の普及に努めていく。そのほか、企業のセキュリティ政策においても、コンサルティングから設定まで総合的にシステムを提供していく。2001年度は同分野に200人を動員し、135億円の売上を目標とする。